【VENTURE】スケボートラック全モデルを比較|違いとおすすめの選び方

  • VENTUREのトラックはグレードが多くて、どれを選べばいいかわからない
  • V-HollowsやV-Titaniumsなど、モデルごとに構造や重量の何が違うのか知りたい
  • 初心者でも失敗しないVENTUREのトラックはどれ?

「VENTURE」は1980年代前半にアメリカのサンフランシスコで創業した、スケートボードトラックを主力とするブランドです。アメリカのErmicoで鋳造される堅牢な作りと、着地やプッシュのときにブレにくい安定感の高さに定評があります。

スケートボードのトラックは自分のレベルや滑るスタイルに合わないモデルを選んでしまうと、操作性や上達のペースにも影響します。長く快適に乗り続けるためにも、トラックは各グレードの構造や重量の違いを理解して選ぶことが大切です。

この記事では、VENTUREの特徴や独自テクノロジーをわかりやすく解説し、現行のスケートボードトラックを全モデル比較します。レベル別のおすすめモデルも紹介しますので、VENTUREのトラックが気になっている人はぜひチェックしてください。

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VENTUREとは安定感に定評のあるスケートボードトラックブランド

VENTURE(ベンチャー)は、1980年代のサンフランシスコで生まれたスケートボードトラックブランドで、「最も安定したトラック」を掲げて世界中のストリートスケーターに支持されています。スケートボードのトラックとは、デッキ(板)とウィール(車輪)をつなぎ、体重移動でボードを曲げる動作を担う金属パーツです。

VENTUREは現在、Anti-HeroやReal、Krookedなどを擁するDeluxe Distributionの傘下にあり、アメリカのErmicoで鋳造される信頼性の高い作りが特徴です。安定志向のジオメトリーと壊れにくい堅牢さを両立しており、これから始める初心者から熟練のスケーターまで幅広い層に選ばれています。

VENTUREのブランドコンセプト

VENTUREが掲げるのは「最も安定したトラック」というコンセプトです。ターンの反応がクイックになりすぎないよう調整されており、体重を乗せたときの動きが穏やかで扱いやすいのが持ち味です。

着地やスライドの瞬間にトラックが不意に切れ込むと、バランスを崩して転倒しかねません。VENTUREのトラックは踏み込んだときのブレが少なく、ランディングでボードがふらつきにくいため、技をメイクした後の安定感につながります。

反応が穏やかなトラックは、まだ体重移動に慣れていない初心者にとって扱いやすく、思わぬ切れ込みで怖い思いをしにくいという利点があります。安定性を軸にするVENTUREは、これから始める人の最初のトラックとしても、技の精度を高めたい経験者の足元としても頼れる選択肢です。

VENTUREの特徴・強み

VENTUREの強みは、名門ディストリビューターであるDeluxe Distributionのもとで作られる信頼性の高さにあります。Anti-HeroやReal、Krooked、ウィールのSpitfireといった人気ブランドと肩を並べる系列に属しており、シーンでの実績も十分です。

製造はアメリカ・サンフランシスコのErmicoが担っており、長年スケートトラックを鋳造してきた工場ならではの精度と堅牢さが持ち味です。ハードなストリートスケートで酷使しても、ベースプレートやハンガー(アクスルを支える三角形の本体部分)が割れにくく、安心して踏み込めます。

堅牢で安定した作りは、道具を頻繁に買い替えずに長く使いたいスケーターにとって心強い特徴です。奇をてらわない実直な設計のVENTUREは、派手さよりも信頼性を重視する人に向いています。

VENTUREの歴史・創業背景

VENTUREは1980年代前半、Fausto VitelloとKeith Cochraneらによってサンフランシスコで立ち上げられました。登場した当初は価格を抑えた選択肢という位置づけでしたが、堅牢さと素直な操作性が評価され、次第にシーンへ浸透していきます。

Mark Gonzalesをはじめとするストリートスケーターたちが愛用したことで、VENTUREはストリートシーンの定番トラックとしての地位を確立しました。派手さよりも実用性を大事にする姿勢が、路上を主戦場とするスケーターの支持を集めた理由です。

2011年からはDeluxe Distributionが流通を担い、現在も安定感を核にしたトラックづくりを続けています。長い歴史で培った信頼こそ、VENTUREが今も世界中で定番であり続ける理由です。

VENTUREトラックの機能とテクノロジー

ここでは、VENTUREのスケートボードトラックに全グレード共通で採用されている独自テクノロジーを解説します。軽さ・強度・安定性を支える技術を理解しておくと、後半のモデル比較でグレードごとの違いがつかみやすくなります。

VENTUREのスケートボードトラックに搭載されている主なテクノロジーは以下の4つです。

  • 鍛造ベースプレート(Forged Baseplate)
  • 中空アクスル・中空キングピン(Hollow Axle & Kingpin)
  • チタンアクスル(Titanium Axle)
  • 安定性重視のトラックジオメトリー

鍛造ベースプレート(Forged Baseplate)

ベースプレートは、トラックをデッキに固定する土台となる部分です。VENTUREの上位グレードでは、ベースプレートにT6アルミを鍛造成形した「Forged Baseplate」を採用しています。鍛造とは、金属に圧力を加えて成形する製法で、鋳造よりも密度が高く強度に優れるのが特徴です。

鍛造で作られたベースプレートは、同じ強度を保ちながら肉厚を薄くできるため、軽量化に直結します。VENTUREはV-Lights、V-Hollows、V-Titaniumsといった上位グレードに鍛造ベースを用い、骨格から軽く仕上げています。

ベースプレートはオーリーの着地やレールへのヒットで大きな衝撃を受ける部分です。鍛造ベースプレートを備えたVENTUREのトラックは割れや歪みに強く、ハードに攻めるスケーターでも思い切り踏み込めます。

中空アクスル・中空キングピン(Hollow Axle & Kingpin)

VENTUREは、アクスルやキングピンを中空化して軽量化を図っているのが特徴です。アクスルとはウィールを取り付ける車軸、キングピンはハンガーとベースプレートを締結する中央のボルトを指します。中空化とは、部品の内部を空洞にして重量を削る手法です。

中身の詰まった棒よりも、外周を残して中を抜いた中空構造のほうが、強度をあまり落とさずに軽くできます。VENTUREではグレードが上がるほど中空化される部位が増え、V-Lightsはキングピンのみ、V-Hollowsはアクスルとキングピンの両方を中空にして段階的に軽くなる設計です。

足回りが軽くなると、オーリーやフリップでボードを引き上げる動きが軽快になり、トリックの反応も高まります。中空パーツを採り入れたVENTUREのトラックは、強度と軽さのバランスを取りたいスケーターに向いています。

チタンアクスル(Titanium Axle)

最上級グレードのV-Titaniumsが搭載するのは、その名の通りチタン製のアクスルです。チタンはアルミよりも軽く、なおかつ高い強度を持つ金属で、VENTUREのライン全体でもっとも軽い足回りを支える要となる素材です。

アルミの中空アクスルでも十分に軽量ですが、チタンアクスルはさらに一段軽く、それでいて曲がりにくい強度を確保しています。VENTUREはフラグシップにチタンを投入し、軽さと強度という両立の難しい条件をまとめ上げた構成です。

1グラムでも軽い足回りを求めるテクニカルなスケーターにとって、チタンアクスルの軽さは大きな武器になります。VENTUREのチタンアクスルは、装備を突き詰めたい上級者の要求に応えるハイエンド技術です。

安定性重視のトラックジオメトリー

VENTUREの代名詞といえるのが、安定性を重視したトラックのジオメトリー(形状設計)です。ハンガーの形やターンの特性が過敏になりすぎないよう設計されており、ブランドが掲げる「ブレにくさ」を生み出しています。

ターンが敏感すぎるトラックは、少しの体重移動で大きく切れ込み、着地やスライドで安定を欠きやすくなります。VENTUREは反応を穏やかに抑えているため、踏ん張りが効き、着地でもふらつきにくいのが強みです。

さらにVENTUREはLO(車高の低いロータイプ)とHI(車高の高いハイタイプ)の2種類を用意しており、LOは低重心で安定志向、HIは深いターンや大きめのウィールに対応します。自分の好みや滑るスタイルに合わせて車高を選べる点も、安定感を軸にするVENTUREならではの魅力といえます。

VENTUREトラックの全モデルの種類と違いを比較

VENTUREのトラックは全グレードで基本のジオメトリーが共通しているため、選ぶときに迷うのはベースプレートやアクスル、キングピンの構造差と、それによって生まれる重量の違いです。まずは現行の全グレードを一覧できる比較表を示し、そのあとで各モデルを軽量な上位順に解説します。

スクロールできます
モデル名位置づけベースプレートアクスルキングピン重量(5.2 HI目安)車高展開
V-Titaniums最上級/フラッグシップ鍛造チタン中空308gHIのみ
V-Hollows上級鍛造中空中空329gLO/HI
V-Cast Hollows上級(バリュー)キャスト中空中空HIのみ
V-Lights中級鍛造標準中空345gLO/HI
Team Editionsエントリー標準標準標準367gLO/HI

V-Titaniums

【V-Titaniums】の製品画像

項目内容
モデル名V-Titaniums
ベースプレート鍛造
アクスルチタン製
キングピン中空
サイズ展開HIのみ(5.2/5.6/5.8)

VENTUREの頂点に立つのが「V-Titaniums」です。チタンアクスルを軸に、中空キングピンと鍛造ベースプレートを組み合わせた、ライン最軽量のフラグシップグレードにあたります。

5.2インチのHIモデルで重量は約308gと、VENTUREのなかでもっとも軽い数値です。チタンと中空パーツ、鍛造ベースをすべて投入しながら、ハードな使用に耐える強度をきっちり残しています。サイズ展開はHIのみで、5.2/5.6/5.8インチの3サイズです。

わずかでも軽い足回りはトリックの取り回しやすさに直結し、テクニカルなストリートやパークで反応の速さを引き出します。装備を軽さで突き詰めたい中〜上級者に応える、VENTUREの最高峰モデルです。

V-Hollows

【V-Hollows】の製品画像

項目内容
モデル名V-Hollows
ベースプレート鍛造
アクスル中空
キングピン中空
サイズ展開LO(5.0/5.2)、HI(5.0/5.2/5.6/6.1)

「V-Hollows」は、アクスルとキングピンの両方を中空化した上級グレードです。チタンには手が届かないものの、十分な軽さと堅牢さを兼ね備えたモデルとして根強い人気があります。

鍛造ベースプレートに中空アクスルと中空キングピンを組み合わせ、5.2インチで重量はLOが約325g、HIが約329gに収まります。中空でも肉厚を確保して補強されているため、軽さと強度のバランスに優れた構成です。サイズ展開はLOが5.0/5.2インチ、HIが5.0/5.2/5.6/6.1インチと幅広く選べます。

軽さと耐久性のどちらも妥協したくない中級者以上や、デッキ幅や車高を細かく合わせたいスケーターに適しています。上位の軽量性と実用的な強度を両立したい人にとって、V-Hollowsは扱いやすいモデルになるでしょう。

V-Cast Hollows

【V-Cast Hollows】の製品画像

項目内容
モデル名V-Cast Hollows
ベースプレートキャスト
アクスル中空
キングピン中空
サイズ展開HIのみ(5.6/5.8)

中空アクスルの軽快さを残しつつ、ベースプレートをキャスト(鋳造)に変えたバリュー志向のグレードが「V-Cast Hollows」です。上級の軽さを味わいたいが、構成を割り切りたい人に向けた選択肢といえます。

アクスルとキングピンは中空化して転がりの軽さを確保しながら、ベースプレートを鍛造ではなくキャストにすることで構成をシンプルにまとめています。サイズはHIの5.6/5.8インチの2サイズです。

中空アクスルによる軽い足回りは欲しいが、フラグシップまでの装備は必要ないというスケーターにフィットします。軽量トラックを気軽に試したい人が、最初に手を伸ばしやすいグレードです。

V-Lights

【V-Lights】の製品画像

項目内容
モデル名V-Lights
ベースプレート鍛造
アクスル標準
キングピン中空
サイズ展開LO(5.2)、HI(5.0/5.6/5.8/6.1)

標準モデルから一歩踏み出したいスケーターの入り口となるのが「V-Lights」です。中空キングピンと鍛造ベースプレートを備えた、中級の軽量グレードにあたります。

キングピンを中空化し、鍛造ベースプレートの裏面も肉抜きして薄く仕上げることで、5.2インチでLOが約344g、HIが約345gと標準モデルからしっかり軽量化しています。サイズはLOが5.2インチ、HIが5.0/5.6/5.8/6.1インチと選択肢が豊富です。

定番の安定感はそのままに、軽さも手に入れたい初〜中級者に向いたグレードです。標準構成から軽量モデルへ乗り換える最初のステップとして、V-Lightsは無理のない選択肢になります。

Team Editions

【Team Editions】の製品画像

項目内容
モデル名Team Editions
ベースプレート標準
アクスル標準
キングピン標準
サイズ展開LO(5.0/5.2)、HI(5.0/5.2/5.6/5.8/6.1)

「Team Editions」は、全パーツを標準仕様でまとめたスタンダードグレードです。VENTUREの安定感をもっとも素直に体感できる基準モデルで、定番のOG Polishedやブラックもこの系統に含まれます。

軽量化のための中空化や鍛造は省いているものの、安定性重視のジオメトリーと堅牢な作りは上位グレードと変わりません。5.2インチで重量はLOが約370g、HIが約367gです。サイズはLOが5.0/5.2インチ、HIが5.0/5.2/5.6/5.8/6.1インチと、VENTUREのなかでもっとも幅広く展開します。

これからスケートボードを始める初心者や、まずは定番の安定感を確かめたい人にまず勧めたいグレードです。頑丈で扱いやすいトラックを探しているなら、Team Editionsが堅実な出発点になります。

まとめ

この記事では、VENTUREのブランドとしての特徴や独自テクノロジーを解説し、現行のスケートボードトラックを全モデル比較しました。標準仕様のTeam Editionsを土台に、中空化やチタン化で段階的に軽量化していく、わかりやすいグレード構成になっているのがVENTUREの魅力です。

選び方の目安として、これから始める初心者や堅牢さ重視ならTeam Editions、軽さと耐久性を両立したいならV-Hollows、ライン最軽量を狙うならV-Titaniumsが基準になります。中間の軽さを求めるならV-Lights、中空の軽快さをコンパクトに味わうならV-Cast Hollowsを選ぶのも良いでしょう。

そのうえで、自分の滑るスタイルやデッキ幅、LO/HIの車高の好みに合わせて選ぶと失敗が少なくなります。安定感で選ぶVENTUREのトラック選びの参考になればうれしいです。

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この記事を書いた人

学生のころからスケートボードに親しみ、これまで複数ブランドのデッキやコンプリートを実際に購入して使い比べてきました。各モデルの特徴やパーツ選びの違いを実購入者の目線で整理し、何を選べばいいか迷う方に向けて『スケボーセレクト』を運営しています。

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