【ACE】スケボートラックの全種類を比較|おすすめモデルはどれ?

  • ACEのトラックは種類が多くて、どのモデルを選べばいいかわからない
  • AF1とクラシックで、構造や乗り心地の何が違うのか知りたい
  • 初心者でも失敗しないACEのトラックはどれ?

「ACE」は2007年にサンフランシスコで創業した、スケートボード用トラックを専門とするブランドで、切れ味の鋭いターン性能でプロからアマチュアまで幅広く支持される人気メーカーです。老舗トラックブランド出身の創業者が磨いた独自ジオメトリと、鋳造強度を高めた堅牢な作りに定評があります。

スケボートラックは自分のスタイルやデッキ幅に合わないモデルを選んでしまうと、ターンのしやすさやトリックの決まりやすさにも影響します。滑りの質を高めるためにも、トラックは各モデルの構造や性能の違いを理解して選ぶことが大切です

この記事では、ACEの特徴や独自テクノロジーをわかりやすく解説し、現行のスケボートラックを全モデル比較します。目的別のおすすめモデルも紹介しますので、ACEのトラックが気になっている人はぜひチェックしてください。

ACE(エース)とはどんなスケボートラックブランド?特徴と評判を紹介

ACEは、老舗ブランドIndependent Trucksで長年開発に携わったジョーイ・ターシェイが、2007年にサンフランシスコで立ち上げたスケボートラックブランドです。トラックはデッキとウィールをつなぐ金属製の車軸パーツで、ターンの深さやトリックの安定感を大きく左右します

深く滑らかなターンを追求する一貫した姿勢が、多くのスケーターの支持を集めてきました

ACEのブランドコンセプト

ACEは「LOOSE TRUCKS SAVE LIVES」「GET YOUR GRIND ON」という2つのスローガンを掲げるスケボートラックブランドです。ゆるく動くトラックが生む深いターンと、グラインドの快適さを何より大切にする姿勢が、この言葉に表れています。

グラインドとは、レールや縁石のエッジにトラックを引っかけて滑るトリックのこと。ACEはターンの気持ちよさとグラインドのしやすさを両立させることを、開発の一貫した軸に据えています。

派手なギミックより滑走感を優先するコンセプトは、乗り込むほど体に馴染みます。スケーティング本来の楽しさを引き出す設計思想が、ACEが長く支持される理由です。

ACEの歴史・創業背景

ACEを立ち上げたのは、ジョーイ・ターシェイという人物です。老舗トラックブランドIndependent Trucksで20年以上にわたり開発やチーム運営に携わった、業界のベテランとして知られています。

長年培った知見を注ぎ込み、ターシェイは2007年にサンフランシスコでACEを創業しました。老舗で得たノウハウをベースに、自身が理想とするターン性能を突き詰めたトラック作りをスタートさせています。

老舗仕込みの技術と明確な思想を持って生まれたからこそ、ACEは登場から短期間でプロシーンの信頼を勝ち取りました。ブランドの土台の確かさが、製品の完成度の高さにつながっています。

ACEの特徴・評判

ACEのトラックが高く評価される最大の理由は、切れ味の良いクイックなターンです。深く滑らかに曲がるフィーリングが、多くのプロ・アマチュアスケーターから支持を集めています

堅牢な作りと独特の乗り味も、ACEならではの持ち味といえるでしょう。日本でも三本木聖や宮城豪といったライダーが乗り、その性能の高さが実力派から認められています

国内ではムラサキスポーツをはじめとする各ショップで正規品が広く流通し、入手のしやすさも魅力です。確かな性能と手に入れやすさを兼ね備えた点が、ACEが国内で人気を保つ理由です。

ACEの機能とテクノロジー

ACEのトラックには、深いターンと高い強度、そして軽さを支える独自技術がいくつも盛り込まれています。モデルごとの違いに入る前に、ブランドに共通する主要テクノロジーを解説します。

ACEのスケボートラックには、深いターンと高い強度を支える独自テクノロジーが以下の5つ搭載されています。

  • 独自ジオメトリの深いターン性能
  • 70%強化キャスト構造
  • ホローアクスル&ホローキングピン
  • インバーテッドキングピン
  • リスレッディングアクスルナット

独自ジオメトリの深いターン性能

ACEの魅力を語るうえで欠かせないのが、独自ジオメトリによる深いターン性能です。ジオメトリとは、キングピン(トラックを組み上げる中心のボルト)の角度やハンガー(ウィールを支える本体部分)の寸法といった各部の設計を指し、曲がり方の質を決める土台になります。

ACEはこのジオメトリを丁寧に作り込み、体重を乗せた分だけ素直に深く切れ込み、抜重すると滑らかに元へ戻る動きを生み出しています。「LOOSE TRUCKS SAVE LIVES」のスローガンどおり、ゆるめのセッティングでも腰砕けにならない安定感が光ります

この深く滑らかなターンは、カービングやラインどりの自由度を高めます。行きたい方向へ思い通りに板を運べるため、スケーティングそのものの気持ちよさが増します。

70%強化キャスト構造

70%強化キャスト構造は、トラック本体の鋳造(溶かした金属を型に流して成形する製法)強度を高めた、ACEの独自プロセスです。アルミ素材の構造強度を通常より70%引き上げ、世界最強クラスと称されるキャストトラックを実現しています

ポイントは、ターン性能を生む形状はそのままに、強度だけを底上げしている点です。ジオメトリを変えずに素材の粘りを高めているため、ACEらしい乗り味を保ったまま、割れや曲がりに強い本体へ仕上がります

強度が高いほど、縁石やレールへのハードなヒットにも耐えられます。長く使ってもガタつきにくく、セッティングが安定するので、安心して攻めた滑りに集中できます

ホローアクスル&ホローキングピン

ホローアクスルとホローキングピンは、アクスル(ウィールを通す車軸のシャフト)とキングピンの内部を中空にして軽くする技術です。ACEは中空アクスルにSCM440という合金鋼を用い、強度を保ったまま余分な重さを削ぎ落としています

中空化によって、標準のAF1と比べて約7%の軽量化を実現しています。単に穴を空けるのではなく、負荷のかかる部分の肉厚を残す設計のため、軽さと壊れにくさを両立させています。

足元が軽くなると、オーリーやフリップで板を弾く動きが軽快になります。トリックの反応が素早くなり、テクニカルな連続技もテンポよくつなげられます

インバーテッドキングピン

インバーテッドキングピンは、キングピンを通常とは上下逆さまに取り付ける機構です。ネジ山をトラックの内側に収めることで、路面に当たる外側にはナットだけが露出する構造になります。

この配置により、グラインドでトラックの表面が削れても、ナットの締め緩めがいつでもできます。ベースプレート(デッキ側に固定する土台)をドーム型にすることで、最大1.75インチという業界最大級のグラインドクリアランスも確保しています。特許出願中の意欲的な設計です。

グラインドを繰り返すと、通常のトラックはナット周りが削れて調整できなくなりがちです。インバーテッドキングピンなら削れを気にせず攻め続けられ、常に狙ったターンの硬さをキープできます

リスレッディングアクスルナット

リスレッディングアクスルナットは、傷んだアクスルのネジ山を現場で再生できる仕組みです。付属の再ネジ切り(リスレッダー)ダイツールを使えば、潰れたネジ山を切り直してナットの掛かりを復活させられます。

グラインドやウィール交換を繰り返すと、アクスル先端のネジ山は少しずつ潰れていきます。ACEはツールを標準で付属させ、ネジ山が傷んでもトラックごと交換せずに使い続けられるようにしています

ネジ山の劣化は、トラックの寿命を縮める大きな要因です。自分で手軽に補修できるため、1つのトラックを長く愛用でき、余計な買い替えの手間を減らせます

ACEのトラックの全種類を比較

ACEのトラックは、進化を重ねた「AF1系」と、原点の「CLASSIC」に大きく分かれます。ここでは現行の全モデルを、強度・軽量性・グラインド性能・乗り味の違いから比較し、どんなスケーターに向くかを整理します。まずは主要スペックを一覧できる比較表を確認し、その後で各モデルの詳細を解説します。

スクロールできます
モデル名キングピンアクスル素材ハンガー構造サイズ展開特徴
AF1 INVERTED HOLLOWインバーテッド(中空)中空SAE4140鋼AA356.2ドーム型33/44/55締め直し可・最軽量
AF1 HOLLOW中空中空SCM440鋼70%強化キャスト22〜77標準比7%軽量
AF1標準ソリッドスチール70%強化キャスト22〜77高強度の定番構造
CLASSIC標準3056スチール7071アルミ(ベベル形状)00〜66伝統的ジオメトリ

AF1 INVERTED HOLLOW

AF1 INVERTED HOLLOWの製品画像

項目内容
モデル名AF1 INVERTED HOLLOW
キングピンインバーテッド(中空)
アクスル素材中空SAE4140鋼
サイズ展開33/44/55
高さHI(国内展開)

ACEの「AF1 INVERTED HOLLOW」は、現行ラインナップの頂点に立つフラグシップモデルです。インバーテッドキングピンと中空アクスル、ドーム型ベースプレートを組み合わせ、最強と最軽量を同時に狙った意欲的な構成になっています。

最大の武器は、キングピンを上下逆に配置したインバーテッド機構です。グラインドでトラックが削れてもナットの締め緩めができ、最大1.75インチという業界最大級のグラインドクリアランスを確保します。専用のマグネット式ツールも付属します。

レールや縁石を攻めるストリート・パークでは、削れによるナットの固着に悩まされず、常に最適なターンの硬さへ調整できます。グラインドを繰り返すセッションでも、安定した操作感が途切れません。

グラインドを多用するストリートスケーターや、最新スペックで妥協なく組みたい中〜上級者に向いた1台です。国内ではHIの高さで33/44/55サイズが流通しています。

AF1 HOLLOW

AF1 HOLLOWの製品画像

項目内容
モデル名AF1 HOLLOW
キングピン中空
アクスル素材中空SCM440鋼
サイズ展開22〜77
高さLO/HI

「AF1 HOLLOW」は、標準のAF1が持つ性能をそのままに、中空キングピンと中空アクスルで軽量化した人気ラインです。回転の軽さを稼ぎながら、ACEらしいクイックなターンを損なわない絶妙なバランスが持ち味です

中空アクスルにはSCM440という合金鋼を採用し、強度を保ったまま標準AF1より約7%軽く仕上げています。70%強化キャスト構造とリスレッディングアクスルナットも受け継いでおり、堅牢さと実用性は据え置きです。

軽さが効くのは、オーリーやフリップなど板を回すトリックの場面です。足元が軽い分、ボードの取り回しが軽快になり、テクニカルな動きへの反応が素早くなります

トリックの取り回しを軽くしたいスケーターや、強度と軽さのバランスを重視する人に向くモデルです。サイズは22〜77と幅広く、LO/HIの高さも選べるため、オールラウンドに使えます。

AF1

AF1の製品画像

項目内容
モデル名AF1
キングピン標準
アクスル素材ソリッドスチール
サイズ展開22〜77
高さLO/HI

「AF1」は、ACE現行の標準モデルにあたる定番ラインです。AF1ジオメトリと70%強化キャスト構造を、もっともスタンダードな形で味わえる基準的な存在といえます

アクスルには中空化していないソリッドスチールを採用し、高い堅牢性を確保しています。ネジ山を再生できるリスレッディングアクスルナットや、サイズがひと目でわかるレーザーエッチング表記など、日々の実用性を高める工夫も光ります。

縁石やレールにハードに当てるスケーティングでも、頑丈なソリッドアクスルが安心感を生みます。多少ラフに扱っても壊れにくく、長いシーズンを通して安定した性能を保ちます

軽量化より頑丈さを優先したい人や、まずACEの定番から始めたいスケーターに向いています。サイズは22(7.75インチ)から77(9.5インチ)まで7段階を網羅し、幅広いデッキに合わせられます。

CLASSIC

CLASSICの製品画像

項目内容
モデル名CLASSIC
キングピン標準
アクスル素材3056スチール
サイズ展開00〜66
高さLO/HI

「CLASSIC」は、ブランドの原点となるオリジナルラインです。ACEが世に問うた最初のジオメトリを受け継ぎ、スムーズで反応の良い伝統的なターンフィールを今に伝えています

軽量なアルミハンガーとスチールアクスルというシンプルな構成で、AF1のような最新機構は持ちません。その分、余計なクセのない素直な操作感と、ACEならではの深いターンを純粋に楽しめます

クルージングや流して乗るスタイルでは、軽快に切り込んで滑らかに戻るターンが心地よく効きます。構造がシンプルなぶんメンテナンスもしやすく、扱いに気を使いすぎずに乗れます。

長年ACEに乗り慣れた人や、シンプルで信頼できる定番トラックを探しているスケーターに向くモデルです。サイズは00〜66、LO/HIの高さを揃えています。

ACEのトラック選びのまとめ

この記事では、ACEというスケボートラックブランドの成り立ちや独自テクノロジーを解説し、現行のトラックを全モデル比較しました。深く切れるターンを軸に、強度と軽量性、グラインド耐久を高い次元でまとめているのがACEの持ち味です

モデル選びは、何を優先するかで整理できます。最新機構で妥協なく組みたいなら「AF1 INVERTED HOLLOW」、軽さと性能のバランスを取るなら「AF1 HOLLOW」、頑丈さと定番の安心感を求めるなら「AF1」、素直な乗り味と原点の味わいを求めるなら「CLASSIC」が有力な候補になります。あわせて、デッキ幅に合ったサイズと、LO/HIどちらの高さにするかを決めておくと、実際の乗り味とのズレが小さくなります

気になるモデルが見つかったら、サイズと高さを確かめたうえで手に取ってみてください。ACEのトラック選びの参考になれば嬉しいです。

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この記事を書いた人

学生のころからスケートボードに親しみ、これまで複数ブランドのデッキやコンプリートを実際に購入して使い比べてきました。各モデルの特徴やパーツ選びの違いを実購入者の目線で整理し、何を選べばいいか迷う方に向けて『スケボーセレクト』を運営しています。

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