- WELCOMEのデッキはシェイプの種類が多くて、どれを選べばいいかわからない
- ポップシクルとシェイプドデッキで、乗り味の何が違うのか知りたい
- 初心者でも扱いやすいWELCOMEのデッキはどれ?
「WELCOME」は2010年に南カリフォルニアで創業したスケートボードデッキを主力とするブランドで、個性的なシェイプとアートワークを求めるスケーターから支持を集める存在です。過去世代のアウトラインを現代の寸法とモールドで作り直すシェイプ設計と、手描きから生まれるグラフィックに定評があります。
この記事では、WELCOMEの特徴や独自テクノロジーをわかりやすく解説し、現行のスケートボードデッキを全シェイプ比較します。滑り方別のおすすめモデルも紹介しますので、WELCOMEのデッキが気になっている人はぜひチェックしてください。
WELCOMEとは独自シェイプで個性を表現するスケートボードブランド
WELCOME(ウェルカム)は、2010年に南カリフォルニアで立ち上がったスケートボードブランドです。創業者のJason Celayaがクレジットカードで用意した2,000ドルを元手に、自宅で始めた小さな規模からのスタートでした。
WELCOMEが他のスケートボードブランドと違うのは、シェイプそのものを選ぶ楽しさに軸足を置いている点です。卵形やワイドな変形アウトラインが当たり前のように並び、定番のポップシクル(左右対称でノーズとテールが同じ形をした現在の主流シェイプ)は選択肢のひとつという位置づけになっています。
WELCOMEのブランドコンセプト
WELCOMEは2010年、Jason Celayaが自宅でクレジットカードの2,000ドルを元手に立ち上げたスケートボードブランドです。友人たちのために「他とは違うものを作りたい」という動機が出発点になっています。
ブランド名の「Welcome」には、スケートボードに関わるすべての人を迎え入れるという意味が込められています。デッキをアートの一形態として扱うWELCOMEの姿勢は、グラフィックの好みから1本を選びたい人にとってわかりやすい指針です。
WELCOMEの特徴・強み
WELCOMEの最大の強みは、スケートボードデッキのシェイプの多様性です。1980〜90年代のオールドスクールなアウトラインを引用しながら、現代の寸法とモールド、機能性でアップデートするハイブリッドな設計思想を公式に掲げています。
グラフィックは創業者がマーカーで描いていた手描きの文化を今も引き継いでおり、国内のスケートショップでも「独特なシェイプとグラフィックが特徴」と紹介されています。人と被らないデッキを探しているスケーターにとって、WELCOMEは有力な選択肢です。
WELCOMEのライダーと日本での取扱い状況
WELCOMEのスケートボードチームには、Nora VasconcellosやDaniel Vargas、Ryan Reyes、Chris Millerといったライダーが名を連ねています。ブランドの世界観を統括するのは、クリエイティブディレクターのShane Coxです。
日本ではカリフォルニアストリートや砂辺、ムラサキスポーツといったスケートショップでWELCOMEのデッキを新品で購入できます。ただしシェイプによって入荷は限定的で、欲しいシェイプと幅の組み合わせが常に店頭にあるとは限らない点は押さえておきたいところです。
WELCOMEの機能とテクノロジー
ここではWELCOMEのスケートボードデッキに採用されている独自の技術と設計思想を解説します。WELCOMEのデッキで乗り味を大きく左右するのは、シェイプとコンケーブ、ホイールベースという3つの要素です。
WELCOMEのスケートボードデッキに採用されている独自の技術・設計思想は、以下の5つです。
- シェイプドデッキ
- モダンコンケーブ
- ダブルドリル ホイールベース
- ハンドドローイングのアートワーク
- ライセンスコラボレーション
シェイプドデッキ
シェイプドデッキとは、左右対称のポップシクル以外のアウトラインを持つデッキの総称で、WELCOMEのラインナップの中心を占めています。モデルごとにノーズやテールの形、真ん中のくびれ方が大きく違うのが特徴です。
WELCOMEのシェイプドデッキを選ぶと、踏み面の広さやノーズの丸みといった、数値には出にくい足裏の感覚を自分好みに変えられます。同じ8.5インチでもシェイプが違えば乗り味は変わるため、これまで幅だけでデッキを選んでいた人ほど違いを感じ取りやすいカテゴリーです。
モダンコンケーブ
コンケーブとは、デッキを横から見たときの左右の反り上がりのことで、足裏の引っかかりとボードコントロールを左右します。WELCOMEのデッキは、クラシックなアウトラインに現代的なコンケーブを組み合わせた構成です。
見た目がオールドスクールでも、操作感は今のスケートボードのままです。WELCOMEのデッキはフリップ系のトリック(デッキを回転させて着地するトリック)でも足を掛ける位置が探しやすく、レトロなシェイプに憧れつつ操作性は落としたくないスケーターに向いています。
ダブルドリル ホイールベース
ダブルドリルとは、トラックを取り付けるビス穴が前後2箇所ずつ用意されている仕様で、WELCOMEではDark Lordのようなワイドシェイプに採用されています。ホイールベースは14.5インチと15.0インチの2段階です。
ボウルで大きなラインを描く日は長め、ランプで細かく回す日は短めというように、滑る場所に合わせてセッティングを寄せられます。自分に合うホイールベースがまだ定まっていないスケーターにとって、失敗の少ない仕様です。
ハンドドローイングのアートワーク
WELCOMEのグラフィックは、創業者のJason Celayaが自宅の床でマーカーを使って描いていたところから始まりました。手描きの線をそのまま活かす作風は、ブランドが大きくなった現在も引き継がれています。
デッキを消耗品として使い切るだけでなく、壁に飾れる作品として楽しみたい人にもWELCOMEは選ばれています。滑り込んで傷が入っても味になるデザインが多く、乗り潰す前提のスケーターにも観賞目的で集める人にもおすすめです。
ライセンスコラボレーション
WELCOMEは、他のスケートボードブランドでは類を見ない幅広いライセンスコラボレーションを展開しています。Regular Show、Slipknot、Talking Heads、ELDEN RING、Adventure Timeなど、ジャンルを横断した相手と組んできました。
一方で、ライセンスコラボは期間限定の生産になるため、常設ラインナップのように後から買い足せるとは限りません。WELCOMEのコラボデッキが気になる場合は、入荷情報をこまめに追うのがおすすめです。
WELCOMEの全種類の違いを比較
ここではWELCOMEのスケートボードデッキの全種類と違いを解説します。WELCOMEはグレードで上下が付くブランドではないため、比較の軸になるのはシェイプ系統とコンケーブ、ホイールベース、向いているスタイルの4点です。
はじめに現行シェイプを一覧にまとめた比較表を掲載し、その後に各シェイプの詳細を紹介します。並び順は基準となる定番のPopsicleを先頭に置き、以降は幅の細い順に、ストリート寄りからパーク・ボウル寄りへと並べています。
| モデル名 | シェイプ系統 | コンケーブ | ホイールベース | 適正スタイル | 対象レベル |
|---|---|---|---|---|---|
| Popsicle | 定番ポップシクル | モダン | 固定 | ストリート全般 | 初心者〜上級者 |
| Son of Moontrimmer | シェイプドデッキ(細身) | ミディアム | 固定 | ストリート | 初心者〜中級者 |
| Big Bunyip | シェイプドデッキ(ワイド) | マイルド | 固定 | ストリート | 初心者〜中級者 |
| Sphynx | シェイプドデッキ | モダン | 固定 | パーク/ストリート | 中級〜上級者 |
| Effigy | シェイプドデッキ(ワイド) | ミディアム | 2段階調整可 | トランジション/ボウル | 中級〜上級者 |
| Son of Boline | シェイプドデッキ(エッグ) | ミディアム | 固定 | ストリート〜パーク | 初心者〜中級者 |
| Baculus 2.0 | シェイプドデッキ(ワイド) | モダン | 固定 | クルージング/ボウル | 中級〜上級者 |
| Boline | シェイプドデッキ(エッグ) | ミディアム〜ディープ | 固定 | パーク/ボウル | 中級〜上級者 |
| Dark Lord | シェイプドデッキ(最大級ワイド) | – | 2段階調整可 | ボウル/バート | 中級〜上級者 |
Popsicle

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Popsicle |
| シェイプ系統 | 定番ポップシクル |
| アウトライン | ラウンドノーズ/スクエアテール |
| コンケーブ | モダン |
| 適正スタイル | ストリート全般 |
「Popsicle」は、WELCOMEのラインナップで最も展開が広いスタンダードなポップシクルシェイプです。ラウンドノーズとスクエアテールという、現在のスケートボードデッキで最も一般的なアウトラインを採用しているため、他ブランドのデッキから乗り換えても違和感がありません。
足が小さくフリップを多用する人は8.25〜8.5インチ、着地の安定感を優先する人や体格の大きい人は8.75〜9.0インチが目安になります。ストリートを軸に滑る人や、WELCOMEのグラフィックに惹かれつつ変則シェイプには抵抗がある人におすすめのデッキです。
Son of Moontrimmer

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Son of Moontrimmer |
| シェイプ系統 | シェイプドデッキ(細身) |
| アウトライン | 8.0インチポップシクル相当 |
| コンケーブ | ミディアム |
| 適正スタイル | ストリート |
「Son of Moontrimmer」は、幅8.21インチとWELCOMEのシェイプドデッキの中では細身に位置づけられるモデルです。オールドスクールなMoontrimmer系のアウトラインを、現代のストリートで扱いやすいサイズにまとめています。
体格が小柄で8.0インチ前後のデッキを常用している人、細めの幅は変えずにWELCOMEのシェイプドデッキを試したい人におすすめします。日本では砂辺などのスケートショップで新品の取扱いがあります。
Big Bunyip

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Big Bunyip |
| シェイプ系統 | シェイプドデッキ(ワイド) |
| アウトライン | 丸みのあるアウトライン |
| コンケーブ | マイルド |
| 適正スタイル | ストリート |
「Big Bunyip」は、WELCOMEの人気シェイプBunyipを8.5インチまでワイド化したモデルです。丸みを帯びたアウトラインとマイルドなコンケーブの組み合わせで、シェイプドデッキの入門として選びやすい1本になっています。
コンケーブが浅めなぶん足裏の拘束感は少なく、長く乗っても足が疲れにくい反面、深いコンケーブに慣れた人には支えが物足りません。初めてWELCOMEのシェイプドデッキを試す人や、8.5インチ前後を常用している人におすすめです。
Sphynx

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Sphynx |
| シェイプ系統 | シェイプドデッキ |
| アウトライン | Noraプロモデル採用 |
| コンケーブ | モダン |
| 適正スタイル | パーク/ストリート |
「Sphynx」は、幅8.8インチ/長さ32.4インチ/ホイールベース14.5インチのシェイプドデッキで、Nora Vasconcellosのプロモデルに採用されているアウトラインです。WELCOMEのラインナップでは、ワイド路線への入口にあたります。
モダンなコンケーブが足裏を深く支えるので、ボウルの壁で踏み込んだときも足が逃げにくくなります。パークで足元の安定感が欲しい人や、ワイドデッキに移りたいけれどストリートのトリックも捨てたくない人におすすめです。
Effigy

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Effigy |
| シェイプ系統 | シェイプドデッキ(ワイド) |
| アウトライン | Danielデザインの変形シェイプ |
| コンケーブ | ミディアム |
| 適正スタイル | トランジション/ボウル |
「Effigy」は、Daniel Vargasのために起こされた幅8.8インチのシェイプドデッキです。WELCOMEのモデルの中でも変形の度合いが強く、Daniel Vargasのグラフィックを載せた個体が日本にも流通しています。
ミディアムのコンケーブは足裏の支えが強すぎず、曲面の上で足を置き直す動きを邪魔しません。ランプやボウルを中心に滑る人、足のサイズが大きめでワイドな踏み面を求める人におすすめのデッキです。
Son of Boline

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Son of Boline |
| シェイプ系統 | シェイプドデッキ(エッグ) |
| アウトライン | 独創的なアウトライン |
| コンケーブ | ミディアム |
| 適正スタイル | ストリート〜パーク |
「Son of Boline」は、ワイドシェイプのBolineを現代版として設計し直した、幅8.8インチ/長さ32.5インチ/ホイールベース14.5インチのモデルです。国内のスケートショップでも「SON OF BOLINE SHAPE」と明記されて流通しています。
見た目の個性と実用性のバランスが良く、WELCOMEのシェイプドデッキの中では最も普段使いしやすい部類に入ります。人と違うデッキに乗りたいけれど普段のトリックも快適にこなしたい人、ストリートとパークを半々で滑る人におすすめします。
Baculus 2.0

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Baculus 2.0 |
| シェイプ系統 | シェイプドデッキ(ワイド) |
| アウトライン | ワイドかつロング設計 |
| コンケーブ | モダン |
| 適正スタイル | クルージング/ボウル |
「Baculus 2.0」は、幅9.0インチ/長さ33.0インチという、WELCOMEのラインナップでも全長の長いワイドモデルです。名前のとおりBaculusシェイプの第2世代にあたり、モダンなコンケーブを備えています。
全長33.0インチの直進安定性は、クルージングやボウルでスピードを出す場面で効いてきます。その反面、ストリートでの細かいトリックには向きません。街乗りも一緒に楽しみたい人や、体格が大きくワイドな踏み面を探している人におすすめのデッキです。
Boline

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Boline |
| シェイプ系統 | シェイプドデッキ(エッグ) |
| アウトライン | 卵形のアウトライン |
| コンケーブ | ミディアム〜ディープ |
| 適正スタイル | パーク/ボウル |
「Boline」は、Son of Bolineの元になった幅9.25インチのワイドシェイプです。卵形のアウトラインとミディアム〜ディープなコンケーブという、WELCOMEらしさが最も濃く出たモデルに位置づけられます。
深めのコンケーブが足裏を強く支えるため、ボウルの壁に体重を預けたときの一体感が出ます。パークやボウルを主戦場にする人、オールドスクールな雰囲気のデッキを探している人におすすめです。
Dark Lord

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Dark Lord |
| シェイプ系統 | シェイプドデッキ(最大級ワイド) |
| アウトライン | 極太のアウトライン |
| コンケーブ | – |
| 適正スタイル | ボウル/バート |
「Dark Lord」は、幅9.85インチ/長さ31.50インチという、WELCOMEのラインナップ最大級のワイドシェイプです。9.75インチの展開もあり、極太のアウトラインに対して全長は短めにまとめられています。
幅9.85インチに対して全長31.50インチという組み合わせは、限られた面積のボウルで細かく踏み替える動きに向きます。ボウルやバート(垂直に近い壁を持つ大型ランプ)を主戦場にする人、大径ウィールでスピードを出す人、セッティングを自分で詰めたい人におすすめのデッキです。
まとめ|WELCOMEのスケートボードデッキはシェイプで選ぶ
この記事では、WELCOMEの成り立ちと独自テクノロジーを解説し、現行のスケートボードデッキを全シェイプ比較しました。WELCOMEはグレードで上下が決まるブランドではなく、シェイプの違いがそのまま乗り味の違いになります。
WELCOMEはグラフィックとシェイプの組み合わせが入荷ごとに入れ替わり、同じ1本が再入荷するとは限りません。気になるデッキを見つけたタイミングで押さえておくのが確実です。WELCOMEのスケートボードデッキ選びの参考になれば嬉しいです。


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