- Royalのトラックは種類が少ないぶん、どれを選べば良いのか判断しにくい
- インバーテッドキングピンやウルトラライトで、何がどう変わるのか知りたい
- 自分のデッキ幅とスタイルに合うRoyalのサイズはどれ?
「Royal」は1999年創業のスケートボード用トラックを専門に手がけるブランドで、Girl SkateboardsやChocolateを擁するCrailtap傘下として、ストリートスケーターに支持されてきました。Fusion Castと呼ばれる独自の鋳造プロセスによる強度と、クセの少ない素直な曲がり方に定評があります。
この記事では、Royalの特徴や独自テクノロジーをわかりやすく解説し、現行のスケボートラックを全モデル比較します。スタイル別のおすすめモデルも紹介しますので、Royalのトラックが気になっている人はぜひチェックしてください。
Royalとは安定感とグラインドのしやすさで選ばれるスケボートラックブランド
Royalは、1999年にアメリカで立ち上げられたスケートボード用トラックの専門ブランドです。トラックとは、デッキとウィールをつなぎ、体重移動を曲がる動きに変える金属パーツを指します。
Royalのトラックが長く選ばれてきた理由は、ワイドなホイールベースがもたらす安定感と、レッジやレールに引っかかりにくい形状にあります。派手な新機構を毎年打ち出すタイプのブランドではなく、毎日乗って壊れない耐久性と素直な操作感を積み上げてきました。
Royalのブランドコンセプト
Royalが掲げているのは「必要なものはすべて、余計なものは何もない」という考え方です。トラックに求められる強度・曲がりやすさ・グラインドのしやすさを満たしたうえで、スケーターが気にしなくて良い部分は徹底して削ぎ落とす姿勢を貫いています。
奇をてらったギミックが少ないぶん、乗り手はセッティングではなく滑りそのものに集中できます。トラックの機嫌をうかがいながら乗るのではなく、買ってきたそのままの状態で素直に曲がるという点が、Royalを支持する層の評価につながっています。
Royalの歴史・創業背景
Royalが誕生したのは1999年で、Girl Skateboardsのオリジナルチームライダーだったガイ・マリアーノとルディ・ジョンソンが中心になって立ち上げました。スケーター自身が「自分たちの欲しいトラック」を形にしたブランドという出自を持っています。
ブランドの歴史がそのまま実戦での検証期間になっている点は、スケボートラックを選ぶうえで見逃せない材料です。長く使われ続けてきた設計は、それだけ壊れ方やへたり方のデータが蓄積されているということでもあります。
Royalの特徴・強み
Royalのスケボートラックの強みは大きく4つに整理できます。ワイドなホイールベースによる直進時の安定感、クセのない素直な曲がり方、Fusion Cast製法による強度、そして工場出荷時の欠陥に対する生涯保証です。
一方で注意しておきたいのが、日本国内での流通量です。Royalのスケボートラックを常時在庫しているショップは限られており、欲しいサイズが年間を通して手に入るとは限りません。見つけたタイミングで押さえておく買い方が現実的です。
Royalの関連ブランド
RoyalはCrailtapという母体のもとで、Girl、Chocolate、Lakaiといったブランドと肩を並べています。デッキのGirlとChocolate、シューズのLakai、そしてトラックのRoyalという役割分担になっています。
Girl系のデッキを使っているスケーターにとって、Royalのトラックは自然な組み合わせです。ブランドの世界観を揃えたい人にも、Royalは選びやすいスケボートラックといえます。
Royalの機能とテクノロジー
ここではRoyalのスケボートラックに搭載されている独自テクノロジーを解説します。Royalはモデルごとに技術を出し分けるのではなく、全モデルに共通の土台を敷いたうえで、キングピンや軽量化によって性格を分ける設計です。
Royalのスケボートラックに採用されている独自テクノロジーは、以下の5つに整理できます。
- Fusion Cast
- Sacred Geometry設計
- ハンドポアードブッシュ&ピボットカップ
- クリアランスを確保したキングピン設計
- 生涯保証(Guaranteed for Life)
Fusion Cast
Fusion Castは、Royalがトラック本体の製造に用いている独自の鋳造プロセスです。溶かした金属を型に流し込んで成形する鋳造でありながら、公式は「鍛造トラックよりも強い」と説明しています。
強度が上がることの恩恵は、ハンガーが曲がりにくいという形で表れます。レールやレッジにトラックを当て続けるストリートでの使い方をしても、ジオメトリーが崩れにくく、買ったときの曲がり方を長く保てます。
Sacred Geometry設計
Royalは、トラックの形状設計に「Sacred Geometry(神聖幾何学)」を用いたというのが公式の説明です。幾何学的な比率にもとづいて各部の角度とボリュームを決めていく設計手法です。
乗り手が感じられるのは、荷重をかけた分だけ素直に曲がる挙動です。踏み込んだぶんだけ曲がり、戻せば戻るという挙動が読みやすく、トリックの合間にラインを修正するときの動きが軽快になります。
ハンドポアードブッシュ&ピボットカップ
Royalはブッシュとピボットカップを手作業で流し込んで製造しています。ブッシュはキングピンに挿さるウレタン製の部品、ピボットカップはハンガーの支点を受ける受け皿です。どちらも曲がり味を直接左右する消耗部品です。
ブッシュがへたると、曲がりが深くなりすぎたり、戻りが鈍くなったりするのが難点です。交換せずに済む期間が長いという点は、練習量の多いスケーターほど実感しやすいRoyalの利点です。
クリアランスを確保したキングピン設計
キングピンは、ハンガーとベースプレートを締結するボルトにあたります。Royalはこのキングピンの頭が引っ込んだ位置に収まるよう設計し、グラインド時に路面やレールと干渉しにくくしています。
グラインド中に急に止められるリスクが減ることは、安心してトリックに入れることを意味します。クリアランスの考え方をさらに推し進めたのが、後述するInvertedモデルのインバーテッドキングピンです。
生涯保証(Guaranteed for Life)
Royalは、工場出荷時の欠陥に対して生涯保証を用意しています。製造上の不具合が原因で使えなくなった場合に、ブランドが対応するという内容です。
条件を正しく理解しておけば、生涯保証はRoyalのスケボートラックを選ぶ判断材料です。製造品質に自信があるからこそ提示できる内容であり、Fusion Castの強度と合わせて評価したいポイントです。
Royalの全種類の違いを比較
ここではRoyalのスケボートラック全モデルの種類と違いを解説します。サイズはどのモデルも127 / 139 / 144 / 149 / 159の5展開で、アクスルハイトは52mmに統一されているため、選ぶときに比べるべきはキングピンの構造と重量、そしてグラインド時のクリアランスです。
まず全モデルの比較表で全体像をつかみ、その後に各モデルの詳細を順に紹介します。
| モデル名 | キングピン構造 | アクスル | 軽量性 | グラインドクリアランス | 適正スタイル |
|---|---|---|---|---|---|
| Ultra Light | 中空(ホロー・クリアランス確保型) | 中空(ホロー) | 標準比約7%軽量 | 標準 | 軽さ重視のテクニカルストリート |
| Inverted | インバーテッド(倒立) | 標準 | 標準 | 高い | グラインド重視のストリート |
| Standard Raw | スタンダード(クリアランス確保型) | 標準 | 標準 | 標準 | オールラウンド |
Ultra Light

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Ultra Light |
| キングピン構造 | 中空(ホロー・クリアランス確保型) |
| アクスル | 中空(ホロー) |
| 軽量性 | 標準比約7%軽量 |
| 仕上げ | Raw |
「Ultra Light」は、キングピンとアクスルの両方を中空化してRoyalのスタンダードモデルから約7%軽量化した、現行ラインナップの最上位に位置するスケボートラックです。軽さを最優先したいスケーターのために用意されています。
足元が軽くなると、フリップの回転が立ち上がりやすくなり、板を蹴ってから足を戻すまでの時間に余裕が生まれます。デッキを空中で操作する時間が長いテクニカルなトリックほど、重量差の影響は大きくなります。
軽量化の代償として、同じRoyalのスタンダードモデルと比べると足元の重みによる直進の落ち着きはやや薄めです。それでも回転系のトリックを詰めたい人や、板をできるだけ軽く組みたい人には、Royalの中でUltra Lightがおすすめです。
Inverted

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Inverted |
| キングピン構造 | インバーテッド(倒立) |
| アクスル | 標準 |
| 軽量性 | 標準 |
| 仕上げ | Raw |
「Inverted」は、キングピンを通常とは逆向きに差し込んだ倒立構造を採用したRoyalのスケボートラックで、グラインド時の引っかかりを徹底して嫌った設計になっています。公式は、どれだけ深くスミスを入れてもハングアップしないと表現しています。
その一方で、倒立構造はキングピンの交換や調整の手順が通常と異なり、パーツの入手性という点では標準型ほど気軽ではありません。グラインドの安心感と引き換えのトレードオフとして理解しておく必要があります。
レッジやレールを中心に滑るストリートスケーター、スミスやフィーブルといったグラインド系トリックを軸に組み立てる人には、Royalの中でInvertedがおすすめです。
Standard Raw

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Standard Raw |
| キングピン構造 | スタンダード(クリアランス確保型) |
| アクスル | 標準 |
| 軽量性 | 標準 |
| 仕上げ | Raw |
「Standard Raw」は、Royalが掲げる「必要なものはすべて、余計なものは何もない」をそのまま形にした基準モデルで、ブランドの標準的な乗り味を確かめるための1台です。初めてRoyalのスケボートラックを試す人にとっての出発点になります。
Raw仕上げは塗装を持たない地金の状態で、削れても色が剥がれる見た目の変化が起きにくく、グラインドを重ねるほど当たり面が滑らかになります。パークのトランジションからストリートのフラットまで、1台で通せる汎用性が持ち味です。
軽さではUltra Lightに、深いグラインドのクリアランスではInvertedに譲ります。ただし、そのどちらも突出して求めていないなら、オールラウンドに使えるStandard RawがRoyalで最初におすすめできるスケボートラックです。
まとめ
この記事では、Royalというスケボートラックブランドの成り立ちと、Fusion CastやSacred Geometry設計、生涯保証といった独自要素を解説し、現行の全モデルを比較しました。3モデルの違いは「軽さのUltra Light」「グラインドのInverted」「基準のStandard Raw」という軸で整理できます。
Royalのスケボートラックは日本国内での取扱店が限られており、狙ったモデルとサイズが常に在庫しているとは限りません。気になるモデルを見つけたときが買い時なので、Royalのトラック選びの参考になれば嬉しいです。


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