【TENSOR】スケボートラック全モデル比較|おすすめはどれ?機能も解説

  • TENSORのトラックは種類が多くて、どのモデルを選べばいいかわからない
  • マグネシウムとアルミで、重さや乗り味の何が違うのか知りたい
  • 初心者でも失敗しないTENSORのトラックはどれ?

「TENSOR」は2000年創業のスケートボード用トラックを主力とするパーツブランドで、テクニカルなストリートスケーターに支持される軽量トラックの代表格です。マグネシウムと中空構造を組み合わせた軽さと、グラインドを掛けやすいジオメトリに定評があります。

スケボートラックは自分のレベルや滑るスタイルに合わないモデルを選んでしまうと、デッキの返りや着地の安定感、トリックの習得ペースにも影響します。練習した分をきちんと成果につなげるためにも、トラックは各モデルの性能や特徴の違いを理解して選ぶことが大切です。

この記事では、TENSORの特徴や独自テクノロジーをわかりやすく解説し、現行のスケボートラックを全モデル比較します。スタイル別のおすすめモデルも紹介しますので、TENSORのトラックが気になっている人はぜひチェックしてください。

TENSORとは業界最軽量を追求するスケボートラックブランド

TENSORとは2000年にアメリカで立ち上げられたスケボートラックの専門ブランドで、マグネシウムを使った軽量トラックで知られています。創業者はフラットトリックの開発者として知られるプロスケーター、ロドニー・ミューレンです。

トラックを「デッキとウィールをつなぐ金具」としてではなく、トリックの成功率を左右するパーツとして設計し直したところにTENSORの出発点があります。軽さと旋回性、そしてスライド性という3つの軸で、ラインナップ全体が一貫して作られています。

TENSORのブランドコンセプト

TENSORが掲げるのは、トリックをしやすくするためのトラックという考え方です。既存のトラックを少し軽くするのではなく、キングピンの位置やブッシングの噛み合わせまで作り替え、フリップやグラインドの動作に合わせた形状にまとめています。

軽さについては、マグネシウム合金の採用により一般的なトラックと比べて最大25%の軽量化を打ち出しています。デッキを弾いて回す動作では重量差がそのまま回転の速さに効くため、TENSORはテクニカル志向のスケーターから選ばれてきました。

高さの展開もTENSORのコンセプトを支える要素です。52mmまでの小径ウィールに合わせるLo、54mmまでのMid、58mmクラスまで対応するHiが用意され、ストリートからパークまでセッティングを組み分けられます。

TENSORの歴史・創業背景

TENSORは2000年にロドニー・ミューレンが設立し、現在はDwindle Distributionの傘下でスケボートラックを展開しています。キックフリップやハードフリップを生み出した本人が、自分のトリックに必要な性能を逆から設計したブランドという成り立ちです。

設立当初から独自性が強く、交換可能なベースプレートスライダーと噛み合う構造のブッシングは米国特許(6,443,471B1)として登録されています。他社が真似できない部分を特許で押さえたうえで、TENSORはトラックの軽量化を進めてきました。

大きな転機は2008年です。ハンガーとベースプレートにマグネシウムを採用したモデルを投入し、業界平均比で約25%という軽量化を実現しました。以降のTENSORは、マグネシウム系とアルミ系の2系統で幅広いスケーターをカバーしています。

TENSORの特徴・強み

TENSORのスケボートラックを他社と分けているのは、削るところと残すところの切り分けです。アクスルとキングピンを中空にして内側の金属を抜き、強度に効く外周部と接地部は残すという考え方で、軽さと耐久のバランスを取っています。

パーツ単位で交換できる設計も強みです。ベースプレートに組み込まれたポリマー製スライダーは消耗したら交換でき、90Aのインターロックブッシングやピボットカップも単体で流通しています。削れやすい部分だけを換えれば、トラック本体を長く使い続けられます。

国内では正規代理店を通じてMAG LIGHTやALLOYSが継続的に入荷しており、サイズやブッシングの補修パーツも入手可能です。ラインナップはマグネシウム系とアルミ系に大別できるため、軽さを優先するか扱いやすさを優先するかで最初の絞り込みができます。

TENSORの機能とテクノロジー

TENSORのスケボートラックには、軽さと操作性を両立させるための独自技術が複数組み込まれています。ここでは主要なテクノロジーを、実際の乗り味にどう効くのかとあわせて解説する構成です。

カタログ上のスペックだけを見ても違いは伝わりにくいため、それぞれの技術が「軽い」「曲がる」「削れにくい」「滑る」のどこに効いているのかを整理していきます。

TENSORのスケボートラックに搭載されている独自テクノロジーは以下のとおりです。

  • All Terrain Geometry(ATG)
  • マグネシウムハンガー・ベースプレート
  • 中空アクスル・中空キングピン
  • ポリマー製ベースプレートスライダー
  • インターロックブッシング

All Terrain Geometry(ATG)

All Terrain Geometry(ATG)は、キングピンの取り付け位置を一般的なトラックより約3/16インチ低くしたTENSOR独自のジオメトリです。ハンガーの角度と支点の関係を組み替え、旋回の半径を詰めています。

キングピンの頭が低い位置に収まることで、フィーブルやスミスといったグラインド中にキングピンがレッジやコーピングへ当たりにくくなります。引っ掛かって止まる場面が減り、そのまま最後まで抜けやすいのが特徴です。

切り返しのレスポンスにも効きます。同じブッシングの硬さでも小さい半径で曲がるため、狭いセクションでラインを詰めたいスケーターや、細かいターンを刻んで助走を作りたい場面でATGの設計が活きてきます。

マグネシウムハンガー・ベースプレート

TENSORのMAG LIGHTシリーズに使われているのが、マグネシウム合金のハンガーとベースプレートです。マグネシウムはアルミより軽い金属で、同じ形状でも持ち上げた瞬間に差がわかる重量になります。

TENSORはこの素材を使い、一般的なトラックと比べて最大25%の軽量化を打ち出しています。実際に5.25インチのMAG LIGHTはアルミ系のALLOYSより40g以上軽く、前後2個で組めば足元で80g以上の差です。

軽くなると、デッキを弾いたときの跳ね上がりが速くなり、フリップの回転も掛けやすくなります。一日中セッションを続けても足に残る負担が軽くなるため、練習量を積み上げたいスケーターほど恩恵を受けられます。

中空アクスル・中空キングピン

中空アクスルと中空キングピンは、シャフトとボルトの内側を空洞にして金属量を減らすTENSORの軽量化手法です。MAG LIGHTシリーズでは、素材の置き換えと合わせて2重に重さを削っています。

内側を抜いても弱くならないのは、曲げの力が外周部に集中するためです。断面の中心付近は強度への寄与が小さく、外側の肉厚を確保したままなら、ウィールを支えるアクスルとしての剛性は保てます。

キングピンにはグレード8のボタンヘッドが使われ、頭が低く収まる形状になっています。軽さを稼ぎながら締結部の強度も確保しているため、飛び物に入ってもナットまわりのトラブルを気にせず滑れるのが強みです。

ポリマー製ベースプレートスライダー

ポリマー製ベースプレートスライダーは、TENSORのベースプレートに組み込まれた樹脂製の接地パーツです。見た目でもすぐにわかる特徴で、金属が直接レッジに当たらない構造になっています。

アルミ剥き出しのベースプレートと比べると、ボードスライドやノーズスライドに入ったときの滑り出しが軽くなります。摩擦が小さいぶん減速しにくく、長いレッジでも最後まで速度を保ったまま抜けやすいのが特徴です。

削れて薄くなったスライダーは交換でき、本体はそのまま使い続けられます。消耗が早いスライド系のトリックを繰り返すスケーターにとって、パーツ単位で更新できる設計はTENSORを選ぶ理由になります。

インターロックブッシング

インターロックブッシングは、上下のブッシングが互いに噛み合う形状を持つTENSORの特許構造です。ワッシャーとブッシングが別々に動く一般的な構成とは組み方が異なります。

荷重をかけたときに上下のブッシングがずれにくく、深く踏み込んでもヨレが出にくくなります。着地でトラックが一瞬よじれる感覚が減り、体重が戻るときの返りも素直な感触です。

純正のままでも安定した返りが得られますが、90Aの交換用ブッシングが単体で流通しているため、へたってきたら同じ構造のまま入れ替えられます。硬さの好みが固まっていない初心者でも、まずは純正で乗り込んで判断できます。

TENSORの全種類の違いを比較

TENSORのスケボートラックは、マグネシウム系のMAG LIGHTシリーズとアルミ系のALLOYS・ALUMINUMという2系統が中心です。まず全モデルの比較表で素材と高さ、仕上げ、向いているスタイルを一覧で確認し、そのあと各モデルの詳細を順に紹介します。

スクロールできます
モデル名素材高さ展開仕上げ適正スタイル対象レベル
MAG LIGHTマグネシウムHI/LO標準(グロス)フリップ向け中級〜上級
MAG LIGHT VELVETマグネシウムREG(レギュラー)ベルベット仕上げ見た目重視中級〜上級
MAG LIGHT SLICKSマグネシウムLO(ロー)スリック仕上げグラインド/スライド向け中級〜上級
ALLOYSアルミ合金HI(レギュラー)RAW(無地)オールラウンド初心者〜中級
ALUMINUMアルミREG(レギュラー)RAW(無地)基礎練習向け初心者向け

MAG LIGHT

MAG LIGHTの製品画像

項目内容
モデル名MAG LIGHT
素材マグネシウム
高さ展開HI/LO
仕上げ標準(グロス)
適正スタイルフリップ向け

「MAG LIGHT」は、ハンガーとベースプレートにマグネシウムを採用したTENSORの看板モデルです。素材を置き換えるだけでなく、アクスルとキングピンも中空化して金属量を削り込んでいます。

5.25インチでの重量はHIが288g、LOが263gで、同サイズのアルミモデルより40g以上軽く仕上がっています。デッキを弾いたときの立ち上がりが速く、フリップの回転にも勢いが乗るのが持ち味です。

高さはウィール径で選び分けます。52mmまでの小径ならLO、54mm前後ならMID、58mmクラスまで履くならHIが目安で、低いセッティングほど重心が下がってフラットトリックの着地が安定します。

フリップやテクニカルなフラットトリックを詰めたいスケーターにおすすめのトラックです。軽さを最優先する人ならまず選ぶべき1組で、TENSORらしさがもっともわかりやすく出ています。

スケートボードのCALIFORNIASTREET
¥12,100 (2026/09/18 20:42時点 | 楽天市場調べ)

MAG LIGHT VELVET

MAG LIGHT VELVETの製品画像

項目内容
モデル名MAG LIGHT VELVET
素材マグネシウム
高さ展開REG(レギュラー)
仕上げベルベット仕上げ
適正スタイル見た目重視

「MAG LIGHT VELVET」は、TENSORのMAG LIGHTと同じマグネシウム構造にベルベット調のソフトタッチ加工を施した仕上げ違いのモデルです。軽さや剛性は標準のMAG LIGHTと共通で、違いは表面の質感に絞られます。

マットに沈んだ仕上げは光をほとんど反射せず、ロゴやカラーが落ち着いて見えます。グロス仕上げの金属感を抑えたいスケーターや、デッキのグラフィックと色味を揃えてセットアップを組みたい人に向く仕様です。

国内では5.25インチのレギュラーハイトが中心に流通しており、8.0インチ前後のストリートデッキに合わせやすい構成になっています。デーウォン・ソンのシグネチャーカラーも展開されています。

軽さは譲らずに、定番のシルバーやブラックとは違う見た目へ振りたいスケーターにおすすめです。性能で妥協せずに足元の印象だけを変えられます。

ムラサキスポーツ楽天市場店
¥12,100 (2026/09/18 20:42時点 | 楽天市場調べ)

MAG LIGHT SLICKS

MAG LIGHT SLICKSの製品画像

項目内容
モデル名MAG LIGHT SLICKS
素材マグネシウム
高さ展開LO(ロー)
仕上げスリック仕上げ
適正スタイルグラインド/スライド向け

「MAG LIGHT SLICKS」は、ハンガーに低摩擦のスリック仕上げを施した、TENSORのなかでもスライド性能に振ったマグネシウムモデルです。デーウォン・ソンのシグネチャー仕様として展開されています。

表面が滑らかなぶん、レッジやレールに掛けたときに金属が食い込みにくく、ロックしかけた場面でも前へ抜けてくれます。ワックスの乗り具合に左右されにくいため、パークのコーピングやボックスでも滑り出しが安定した仕様です。

高さはLOのみで、52mmまでの小径ウィールとの組み合わせが前提です。重心が下がるぶん着地のブレが小さくなり、グラインドやスライド系のトリックを主戦場にしているスケーターにおすすめできます。

ALLOYS

ALLOYSの製品画像

項目内容
モデル名ALLOYS
素材アルミ合金
高さ展開HI(レギュラー)
仕上げRAW(無地)
適正スタイルオールラウンド

「ALLOYS」は、アルミ合金のハンガーとスタンダードなシャフトを組み合わせたTENSORの基本ラインです。ベースプレートの中央を肉抜きして余分な金属を落とし、一般的なアルミトラックより軽く仕上げています。

5.25インチで331gとMAG LIGHTより重く、軽さでは一歩譲ります。その代わりATGジオメトリやポリマー製ベースプレートスライダーは上位モデルと共通で、TENSORらしい旋回性とスライド性はそのまま健在です。

サイズ展開の幅広さもALLOYSの持ち味です。4.25/4.75/5.0/5.25/5.5/6.0インチの6サイズがあり、6.75インチのキッズデッキから8.75インチクラスの太いデッキまでカバーします。

初めてTENSORを試すスケーターや、複数のデッキを組み替えて使う人におすすめです。デッキ幅の選択肢がもっとも多いモデルなので、パークとストリートで板を使い分ける場合も揃えやすくなります。

ALUMINUM

ALUMINUMの製品画像

項目内容
モデル名ALUMINUM
素材アルミ
高さ展開REG(レギュラー)
仕上げRAW(無地)
適正スタイル基礎練習向け

「ALUMINUM」は、アルミ素材のシンプルな構成でまとめたTENSORのエントリー向けトラックです。ATGジオメトリと交換可能なポリマー製ベースプレートスライダーは上位モデルと共有しており、基本設計は変わりません。

サイズは5.0と5.25インチの2展開で、7.75〜8.0インチという一般的なストリートデッキの幅に合わせやすい構成です。高さもレギュラーの1種類に絞られているため、初めてトラックを単体で買うときに迷いにくくなっています。

軽さを追い込んだMAG LIGHTと比べると重量面では差がありますが、オーリーやショービットといった基礎トリックを固める段階では扱いやすさが先に立ちます。消耗を気にせず練習へ投入できる1組を探している初心者におすすめです。

タップできる目次

まとめ

この記事では、TENSORの創業背景やATGジオメトリをはじめとする独自テクノロジーを解説し、現行のスケボートラックを全モデル比較しました。マグネシウム系のMAG LIGHTシリーズと、アルミ系のALLOYS・ALUMINUMという2系統で整理すると選びやすくなります。

選び方は二段構えで考えると迷いません。まず素材で絞り、軽さを最優先してフリップを詰めたいならMAG LIGHT、幅広いサイズから選びたいならALLOYS、基礎トリックの練習用ならALUMINUMが基準になります。スライド系を多用するならSLICKS、見た目を作り込みたいならVELVETという指名買いも選択肢です。

そのうえで、高さはウィール径、サイズはデッキ幅に合わせて決めます。TENSORのスケボートラック選びの参考になれば嬉しいです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

学生のころからスケートボードに親しみ、これまで複数ブランドのデッキやコンプリートを実際に購入して使い比べてきました。各モデルの特徴やパーツ選びの違いを実購入者の目線で整理し、何を選べばいいか迷う方に向けて『スケボーセレクト』を運営しています。

コメント

コメントする

タップできる目次