- KRUXのトラックは種類が多くて、どのモデルを選べばいいかわからない
- モデル名に付いているDLKやHOLLOW、DOWNLOWが何を意味するのか知りたい
- 初心者でも失敗しないKRUXのトラックはどれ?
「KRUX」は1989年創業のスケボー用トラックを主力とするアメリカのパーツブランドで、ストリートシーンを中心に支持される老舗トラックブランドです。ハンガー中央に開いた肉抜きホールというわかりやすい個性と、引っかかりの少ないグラインド、素直に効くクッションに定評があります。
この記事では、KRUXの特徴や独自テクノロジーをわかりやすく解説し、現行のスケボートラックを全モデル比較します。スタイル別のおすすめモデルも紹介しますので、KRUXのトラックが気になっている人はぜひチェックしてください。
KRUXとはグラインドのしやすさにこだわったスケボートラックブランド
KRUX(クラックス)とは1989年に創業されたスケボートラックのブランドで、ハンガー中央に開いた肉抜きホールという見た目の個性と、引っかかりの少ないグラインドで知られています。アメリカ・カリフォルニア州サンタクルーズのNHS Inc.を母体に、長くストリートシーンを支えてきました。
トラックはデッキとウィールをつなぐ金属パーツで、ターンの効き方やグラインドの滑り具合を決める中核部品です。KRUXはグラインドの引っかかりにくさとクッションの効き方に軸足を置いた設計で、はっきりしたキャラクターを持つスケボートラックといえます。
KRUXのブランドコンセプト
KRUXが公式に掲げているのは「the hole in the hanger, 8.25 trucks, the World’s Best Cushions and the Smoothest Grind」という4つの柱です。ハンガーの穴、8.25インチというサイズ、世界一のクッション、そして最もスムーズなグラインドを、ブランドの看板として打ち出しています。
見た目の面では、ポップなカラーリングとハンガーの肉抜きホールがわかりやすい記号になっています。足元で色を効かせたいスケーターにとって、KRUXのトラックはセットアップの主役として機能します。
KRUXの特徴・強み
KRUXのスケボートラックの強みは、ハンガー中央を肉抜きして削った軽さです。現行のK5シリーズは1個あたり331〜340gに収まっており、デッキを振り上げるときの重さを感じにくい仕上がりになっています。
消耗パーツが単体で手に入るのもKRUXの利点です。クッションは88a/92a/96aの3硬度、ピボットカップ、DLK用キングピンセット、専用ツールまで供給されているため、へたった部分だけ交換しながら長く使えます。
KRUXの歴史とNHS社系列ブランドとの関係
KRUXが誕生したのは1989年で、スケートボード業界大手のNHS Inc.の傘下ブランドとしてスタートしました。NHSはサンタクルーズ・スケートボードやINDEPENDENTを擁する老舗企業で、KRUXのトラックもINDEPENDENTと同じ製造背景を持っています。
大手メーカーの製造基盤と、遊び心を重んじる自由なチーム編成が同居している点が、KRUXというスケボートラックブランドの立ち位置をつくっています。定番として安心して選べる一方で、足元に色気を持たせたい人の選択肢にもなるトラックです。
KRUXの機能とテクノロジー
KRUXのスケボートラックに搭載されている独自テクノロジーを解説します。モデル名に並ぶ「DLK」「HOLLOW」「DOWNLOW」が何を指しているのかがわかると、モデルごとの違いを比べるときに迷わなくなります。
KRUXのスケボートラックに採用されている独自テクノロジーの主なポイントは、以下の5つです。
- DLK (Down-Low Kingpin)
- Hollow アクスル・Hollow キングピン
- Downlow (ロープロファイル設計)
- Pur-fect Turn (K5ジオメトリー)
- World’s Best Cushions
DLK (Down-Low Kingpin)
DLKは「Down-Low Kingpin」の略で、キングピン(ハンガーとベースプレートを締め上げる中心のボルト)を通常とは逆向きに差し込む構造を指します。KRUXはインバーテッド(逆)キングピンと呼ばれる方式を採用し、ボルトの頭をベースプレート側へ隠しています。
効いてくるのはスミスグラインドやフィーブルのように、トラックをレールや縁石状のledge(段差状のセクション)に引っ掛けるトリックです。キングピンヘッドが当たらないため、グラインドの途中で止まるリスクが減り、KRUXが掲げる「Smoothest Grind」の狙いがそのまま体感につながります。
Hollow アクスル・Hollow キングピン
KRUXのHOLLOWは、アクスル(ウィールを通す車軸)とキングピンの中心をくり抜いて中空にした仕様です。金属を筒状に残す構造にすることで、外径と強度を保ったまま重量だけを削っています。
軽くなって変わるのはフリップ系トリックの回転です。デッキを回すときの慣性が減るため、キックフリップやヒールフリップの立ち上がりが軽快になり、回転不足で足に当たるミスも減らしやすくなります。
Downlow (ロープロファイル設計)
DOWNLOWは、トラック高さを標準より低く設定したロープロファイル仕様に対するKRUXの呼び名です。K5の標準高が55mmなのに対して、DOWNLOW仕様は51.5mmと3.5mm低く作られています。
注意したいのはウィールとの組み合わせで、車高が低いぶん径の大きいウィールを履くとデッキ裏にウィールが当たるウィールバイトが起きやすくなります。KRUXのDOWNLOW仕様を選ぶなら、小径〜中径のウィールを合わせるか、ライザーパッド(トラックとデッキの間に挟むスペーサー)の併用がおすすめです。
Pur-fect Turn (K5ジオメトリー)
Pur-fect Turnは、K5世代で刷新されたハンガーとベースプレートの形状が生むターン特性に、KRUXが与えた名称です。ハンガーの角度とピボット(ハンガーの支点)の位置関係を見直し、クイックに切れ込むジオメトリーへ組み替えています。
結果として、素直に曲がるのに不安定さが出にくい乗り味に落ち着きます。KRUXのスケボートラックは深く倒してもハンガーの動きが読みやすいため、狭いパークでのラインどりや、プッシュ中の細かい方向修正がしやすくなります。
World’s Best Cushions
World’s Best Cushionsは、KRUXが自ら「世界一」と名乗る純正クッション(ブッシュ)です。キングピンに通してハンガーを支えるゴム部品で、硬さがターンの重さと戻りの強さを左右します。
クッションは単体でも手に入るため、トラックを買い替えずに乗り味を調整できます。KRUXのトラックを使っていて曲がりが重いと感じたら柔らかい硬度に、ふらつくと感じたら硬い硬度へ替えるだけで、足元の印象は大きく変わります。
KRUXの全モデルの種類を比較
ここではKRUXのスケボートラックの全モデルの種類と違いを解説します。日本国内で正規に流通しているのは4タイプで、比較表でトラック高さと重量、キングピン構造の違いを見比べたあと、各モデルの解説で「どんな滑りに向くか」まで掘り下げます。
8.5は8.25〜9.00インチ、9.0は8.5〜10.5インチが目安です。ショップによって推奨幅の表記には差があるため、KRUXの公式サイズガイドを基準にしつつ、手持ちのデッキ幅と見比べて選ぶと失敗しません。
| モデル名 | トラック高さ | 重量(1個) | キングピン構造 | クッション硬度 | 対象スタイル |
|---|---|---|---|---|---|
| K5 HOLLOW DLK POLISHED SILVER DOWNLOW | 51.5mm | 337g | 中空インバーテッド(逆) | – | ストリート(中上級者) |
| K5 POLISHED DLK SILVER STANDARD | 55mm | 340g | インバーテッド(逆) | 92A | パーク/ストリート |
| K5 PRO DLK STANDARD(プロシグネチャーモデル) | – | – | インバーテッド(逆) | – | オールラウンド |
| K5 POLISHED SILVER STANDARD | 55mm | 331g | 標準 | 92A | 初心者向け |
K5 HOLLOW DLK POLISHED SILVER DOWNLOW

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | K5 HOLLOW DLK POLISHED SILVER DOWNLOW |
| トラック高さ | 51.5mm |
| 重量(1個) | 337g |
| キングピン構造 | 中空インバーテッド(逆) |
| カラー | ポリッシュシルバー |
「K5 HOLLOW DLK POLISHED SILVER DOWNLOW」は、中空アクスルと中空インバーテッドキングピン、51.5mmのロープロファイルを1本にまとめた、KRUXの現行ラインで最も攻めた仕様のスケボートラックです。軽さとグラインドのクリアランス、低重心を同時に取りにいった構成になっています。
推奨デッキ幅は国内代理店の表記で7.8〜8.25インチです。デッキとの一体感が強く出る反面、径の大きいウィールを合わせるとウィールバイトが出やすいため、ウィール選びとライザーの有無はセットで考える必要があります。
軽さとグラインドのスムーズさを最優先したいストリートスケーター、ledgeやレールでトリックを詰めたい中上級者におすすめのモデルです。国内で流通が確認できるサイズは8.0のみなので、手持ちのデッキ幅と合うかを先に確かめておくと安心できます。
K5 POLISHED DLK SILVER STANDARD

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | K5 POLISHED DLK SILVER STANDARD |
| トラック高さ | 55mm |
| 重量(1個) | 340g |
| キングピン構造 | インバーテッド(逆) |
| カラー | ポリッシュシルバー |
「K5 POLISHED DLK SILVER STANDARD」は、逆キングピン構造のDLKを標準高55mmで使える、KRUXの中核となるスケボートラックです。ロー設計につきもののウィールバイトを気にせず、グラインドの引っかかりにくさだけを取り入れられる位置づけになります。
Pur-fect Turnのターンジオメトリー、新形状のピボットとインジェクション成形ピボットカップ、92AのWorld’s Best CushionsといったK5世代の改良点はひと通り搭載しています。標準的な車高でウィールサイズを選びやすく、パークとストリートを行き来する滑り方と好相性です。
国内では7.6/8.0/8.25が代理店ルートで安定して流通し、9.0まで扱う専門店もあります。幅広いデッキ幅に対応できるため、グラインドを武器にしたいスケーターにおすすめできる1本です。
K5 PRO DLK STANDARD (プロシグネチャーモデル)

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | K5 PRO DLK STANDARD(プロシグネチャーモデル) |
| トラック高さ | – |
| 重量(1個) | – |
| キングピン構造 | インバーテッド(逆) |
| カラー | ライダーごとのグラフィック |
「K5 PRO DLK STANDARD」は、チームライダーのシグネチャーグラフィックをまとったKRUXのDLK Standardです。構造はシルバーのDLK Standardと共通のまま、ハンガーとベースプレートのカラーリングでライダーの個性を表現しています。
性能を落とさずに見た目でも個性を出したいスケーター、応援しているライダーのモデルで揃えたい人におすすめです。シグネチャーは時期によってラインナップが入れ替わるため、狙っているグラフィックがあるなら在庫があるうちに押さえておくと確実です。
K5 POLISHED SILVER STANDARD

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | K5 POLISHED SILVER STANDARD |
| トラック高さ | 55mm |
| 重量(1個) | 331g |
| キングピン構造 | 標準 |
| カラー | ポリッシュシルバー |
「K5 POLISHED SILVER STANDARD」は、標準キングピンを採用したKRUXのスタンダードモデルで、ブランドの入口として最も選びやすいスケボートラックといえます。重量は1個331gと現行ラインで最も軽く、ハンガー中央の肉抜きホールというKRUXらしい見た目もしっかり押さえています。
逆キングピンではないので、キングピンヘッドはハンガーの外側に出ます。レールやledgeでのグラインドを本格的に詰める段階になるとDLK系に分がありますが、プッシュやオーリーを中心に練習する時期には十分な性能です。
これからスケートを始める人や、まずはKRUXの乗り味を試したい人におすすめの1本です。国内では7.6/8.0/8.25/8.5と最も幅広いサイズが手に入るため、デッキ幅に合わせた選択がしやすいのも利点になります。
まとめ|KRUXのスケボートラックの選び方
この記事では、KRUXというスケボートラックブランドの成り立ちと独自テクノロジーを解説し、日本国内で正規に手に入る現行モデルを比較しました。DLKやHOLLOW、DOWNLOWといったモデル名の記号が、キングピンの向きと中空化、車高の低さを指していることも整理しています。
アクスル幅は公式サイズガイドを基準に、手持ちのデッキ幅へ合わせて選ぶのが基本です。クッションやキングピン、ピボットカップが単体で供給されているため、購入後もセッティングを詰めていけます。KRUXのスケボートラック選びの参考になれば嬉しいです。


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