- World Industriesのデッキは絵柄が多すぎて、どれを選べばいいかわからない
- デビルマンとフレイムボーイで、板の作りに違いがあるのか知りたい
- 初心者が最初の1枚に選んで失敗しないモデルはどれ?
「World Industries」は1980年代後半のアメリカで生まれたスケボーブランドで、既成の権威をおちょくる姿勢で1990年代のストリートシーンを動かしてきました。デビルマンやフレイムボーイのキャラクターアートと、7プライ ノースアメリカンメープルという王道のデッキ構造に定評があります。
この記事では、World Industriesの特徴や独自のグラフィック文化をわかりやすく解説し、国内で新品として手に入る現行のスケボーデッキを全モデル比較します。選び方の軸別におすすめモデルも紹介しますので、World Industriesのデッキが気になっている人はぜひチェックしてください。
World Industriesとはどんなスケボーブランド?特徴と評判を紹介
World Industriesは、1980年代後半のアメリカで立ち上がったスケボーブランドです。デビルマンやフレイムボーイのキャラクターで名前だけは知っているという人は多い一方、現在どんなラインナップで動いているかまでは意外と知られていません。
現在はカリフォルニア州サンタモニカを拠点に、デッキとスケートシューズ、アパレルの3カテゴリを展開しています。ただし米国公式ストアに並ぶデッキがそのまま日本へ入ってくるわけではなく、国内では専門スケートショップ経由の流通が中心です。
World Industriesのブランドコンセプト
World Industriesのブランドコンセプトは、既存の権威をおちょくる姿勢と、キャラクターアートを前面に出したグラフィック文化にあります。業界の大手が真面目な広告を打っていた時代に、パロディと風刺で真っ向から茶化す板を出し続けてきました。
現在もデッキとスケートシューズ、アパレルという等身大の構成で続いており、派手な技術競争に巻き込まれずに済むのがWorld Industriesの気楽なところです。デッキ選びで迷う要素が少なく、絵柄と幅の2点に集中できます。
World Industriesの特徴・強み
World Industriesの最大の強みは、Devil Man(デビルマン)、Flame Boy(フレイムボーイ)、Wet Willy(ウェットウィリー)という3体の看板キャラクターです。Marc McKeeが描いたキャラクターは、板を裏返した瞬間にどのブランドかわかるほど強い記号になっています。
「Devilman Classic Deck」のように、公式製品ページでMade in the USAを明記しているモデルがある点も強みになります。絵柄で選んだ板が、生産地まではっきりした作りで手元に届くという安心感につながります。
World Industriesの歴史・関連ブランド
World Industriesを立ち上げたのは、プロスケーターのSteve Roccoです。1980年代後半に会社を興し、Rodney MullenやMike Vallelyといった当時の主役級が加わったことで、1990年代のストリートスケートの流れを大きく動かしました。
その後は資本が複数回移り、投資グループやGlobe Internationalなどを経て、現在はGVS Americaのもとでサンタモニカを拠点に運営されています。持ち主が変わりながらもブランドが残り続けているのは、World Industriesのグラフィックが世代を超えて支持されてきたからです。
World Industriesの機能とテクノロジー
World Industriesのスケボーデッキは、構造そのもので差をつけるタイプではありません。7プライ ノースアメリカンメープルとポップシクルシェイプという標準仕様を土台に置き、グラフィックとサイズで性格を作り分けているブランドです。
World Industriesのスケボーデッキを支える主な仕様・特徴は以下の5つです。
- 7プライ ノースアメリカンメープル
- ポップシクルシェイプ
- デビルマン/フレイムボーイ/ウェットウィリーのキャラクターアート
- 7.75〜8.75インチの幅サイズ展開
- プロチームのシグネチャーモデル
7プライ ノースアメリカンメープル
7プライ ノースアメリカンメープルは、北米産のメープル材を7枚重ねて圧着したデッキの基本構造です。World Industriesの公式製品ページには「Traditional 7 ply North American Maple」と明記されており、現行デッキの土台として採用されています。
国内の販売ページでは「カナディアンメープル」と表記される場合もありますが、World Industriesの公式表記はノースアメリカンメープルです。オーリーの弾きが素直で、パークの着地でも安心して踏める板を求めるスケーターには、癖がなく扱いやすい構造になっています。
ポップシクルシェイプ
ポップシクルシェイプは、ノーズ(前側)とテール(後側)がほぼ同じ形をした左右対称のアウトラインです。アイスキャンディーの棒に似た形状が名前の由来で、World Industriesの現行デッキはほぼ全モデルが同じ形で統一されています。
初めてスケボーを買う人にとっても、World Industriesが採用するポップシクルシェイプは無難な選択になります。特殊な形状に慣れる手間がかからず、教則動画やスクールで教わる動きがそのまま当てはまるためです。
デビルマン/フレイムボーイ/ウェットウィリーのキャラクターアート
Devil Man、Flame Boy、Wet Willyは、アーティストのMarc McKeeが描いたWorld Industriesの看板キャラクターです。1990年代にブランドが一気に名を上げた原動力であり、当時のスケートビデオや雑誌を見ていた世代には強く刷り込まれています。
スペック表をにらんで悩む必要がない代わりに、絵柄の好みははっきり出ます。踏んで削れていくのが惜しくなるほど気に入った1枚を選べるかどうかが、World Industriesのデッキでは満足度を大きく左右する部分です。
7.75〜8.75インチの幅サイズ展開
World Industriesの公式ストアに並ぶスケボーデッキは、おおむね7.75〜8.75インチの範囲で幅が展開されています。国内の専門ショップに入ってくる分は8.1〜8.25インチが中心で、日本のスケーターが実際に選べる幅はやや絞られます。
注意したいのは、グラフィックごとに用意されている幅が違う点です。World Industriesのデッキは欲しい絵柄と欲しい幅が必ずしも両立しないため、購入前に組み合わせが成立するかを確認しておくと失敗がありません。
プロチームのシグネチャーモデル
World Industriesは現在、Kevin Klemme、Sam Curran、Sean Eagan、Anthony Shetlerの4名をチームライダーとして抱えています。公式サイトのチームページに名を連ねるライダーたちで、ブランドの映像コンテンツでも中心にいるメンバーです。
キャラクターグラフィックが主役のブランドだけに、プロモデルの流通量は多くありません。World Industriesのライダーものを狙うなら、在庫を見つけた時点で押さえておくのが現実的です。
World Industriesの全モデルの種類を比較
World Industriesのスケボーデッキは、米国公式ストアに数十型のグラフィックが並ぶ一方、日本へ入ってくるのは一部にとどまります。本記事では国内のスケートショップで新品の取扱いを確認できたデッキに絞って掲載しました。
構造は7プライ ノースアメリカンメープル、シェイプはポップシクルでほぼ共通しているため、実質的な選び分けはグラフィックとデッキ幅の2点に集約されます。比較表で全体像をつかんだうえで、各モデルの詳細を順に確認してください。
| モデル名 | 構造 | シェイプ | グラフィックテーマ | 位置づけ |
|---|---|---|---|---|
| Klemme Saw Boys Deck | 7プライ ノースアメリカンメープル | ポップシクル | Kevin Klemme選手のシグネチャー柄 | プロモデル |
| Jesse Martinez Rock’em Sock’em Deck | 7プライ ノースアメリカンメープル(エポキシ接着) | ワイドシェイプ(オールドスクールリイシュー) | Jesse Martinezのシグネチャー柄 | プロモデル(リイシュー) |
| Devilman Classic Deck | 7プライ ノースアメリカンメープル | ポップシクル | Devil Manのクラシック柄 | ブランド代表の定番 |
| Devilman The World Is Yours Deck | 7プライ ノースアメリカンメープル | ポップシクル | Devil Manのワイド構図柄 | 定番キャラクター柄 |
| Devilman Checkers Deck | 7プライ ノースアメリカンメープル | ポップシクル | Devil Man×チェッカー柄 | 定番キャラクター柄 |
| Solid Gold Flame Boy Deck | 7プライ ノースアメリカンメープル | ポップシクル | Flame Boyのゴールド柄 | 定番キャラクター柄 |
| Flameboy Firesauce Deck | 7プライ ノースアメリカンメープル | ポップシクル | Flame Boyのパロディ柄 | ネタ系グラフィック |
| World Pods Deck | 7プライ ノースアメリカンメープル | ポップシクル | 洗剤ポッド風パロディ柄 | ネタ系グラフィック |
| Worst Deck | 7プライ ノースアメリカンメープル | ポップシクル | ロゴのタイポグラフィ柄 | ロゴ/タイポ系 |
Klemme Saw Boys Deck

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Klemme Saw Boys Deck |
| 構造 | 7プライ ノースアメリカンメープル |
| シェイプ | ポップシクル |
| グラフィックテーマ | Kevin Klemme選手のシグネチャー柄 |
| 想定シーン | ストリート〜パーク全般 |
「Klemme Saw Boys Deck」は、チームライダーKevin Klemmeのシグネチャーグラフィックをまとった、World Industriesのプロモデルです。キャラクターものが大半を占める国内ラインナップのなかでは、数少ないライダーものにあたります。
絵柄の好みで選ぶより、ライダーを追いかけて板を決めたい人に響く1枚です。幅で迷ったときの基準になる8.25インチを選びたいスケーターにも、World Industriesの「Klemme Saw Boys Deck」はおすすめできます。
Jesse Martinez Rock’em Sock’em Deck

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Jesse Martinez Rock’em Sock’em Deck |
| 構造 | 7プライ ノースアメリカンメープル(エポキシ接着) |
| シェイプ | ワイドシェイプ(オールドスクールリイシュー) |
| グラフィックテーマ | Jesse Martinezのシグネチャー柄 |
| 想定シーン | プール/ボウル/トランジション中心 |
「Jesse Martinez Rock’em Sock’em Deck」は、ヴェニス出身のレジェンドスケーターJesse Martinezを冠した、World Industriesのラインナップでは異色のデッキです。オールドスクール期の板を現代に復刻したリイシューモデルにあたります。
狙いどころははっきりしています。ボウルやトランジション、クルーザー的な流し乗りを想定するスケーター、そして部屋に飾っておきたくなるコレクション性を重視する人に、「Jesse Martinez Rock’em Sock’em Deck」はおすすめです。
Devilman Classic Deck

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Devilman Classic Deck |
| 構造 | 7プライ ノースアメリカンメープル |
| シェイプ | ポップシクル |
| グラフィックテーマ | Devil Manのクラシック柄 |
| 想定シーン | ストリート全般(ブランドの入門モデル) |
「Devilman Classic Deck」は、看板キャラクターDevil Manを主役に据えた、World Industriesを象徴する定番デッキです。ブランドの名前を1枚で説明できるグラフィックとして、1990年代のイメージを現在まで受け継いでいます。
幅は公式で8.25インチと8.75インチが用意され、国内に入ってくるのは8.25インチです。太めの8.75インチはボウル寄りの選択肢になるため、街でもパークでも汎用的に使うなら8.25インチで問題ありません。World Industriesを初めて買う人、1990年代のブランドイメージがそのまま載った板が欲しい人におすすめの入門モデルです。
Devilman The World Is Yours Deck

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Devilman The World Is Yours Deck |
| 構造 | 7プライ ノースアメリカンメープル |
| シェイプ | ポップシクル |
| グラフィックテーマ | Devil Manのワイド構図柄 |
| 想定シーン | ストリート全般(フリップ系向き) |
「Devilman The World Is Yours Deck」は、同じDevil Manでも構図を大きく取って見せる、World Industriesのワイド構図グラフィックです。映画のポスターを思わせる横長の絵作りで、クラシック柄とは印象がはっきり分かれます。
Devil Manは欲しいものの、クラシック柄では直球すぎると感じるスケーターに向きます。8.1インチ前後の細めの幅でフリップ系を回したい人にも、World Industriesの「Devilman The World Is Yours Deck」はおすすめできます。
Devilman Checkers Deck

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Devilman Checkers Deck |
| 構造 | 7プライ ノースアメリカンメープル |
| シェイプ | ポップシクル |
| グラフィックテーマ | Devil Man×チェッカー柄 |
| 想定シーン | ストリートファッション重視 |
「Devilman Checkers Deck」は、Devil Manにチェッカー柄を掛け合わせたWorld Industriesのデッキです。市松模様はスケートカルチャーに古くから馴染んだ意匠で、キャラクターの毒っ気をほどよく中和しています。
キャラクターを前面に押し出しすぎず、スニーカーや服と合わせやすい板を探している人に向く1枚です。World Industriesのデッキを普段のストリートファッションの延長で選びたいスケーターにもおすすめします。
Solid Gold Flame Boy Deck

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Solid Gold Flame Boy Deck |
| 構造 | 7プライ ノースアメリカンメープル |
| シェイプ | ポップシクル |
| グラフィックテーマ | Flame Boyのゴールド柄 |
| 想定シーン | ストリート全般(定番格) |
「Solid Gold Flame Boy Deck」は、もう1体の看板キャラクターFlame Boyをゴールドで仕上げた、World Industriesの定番格にあたるデッキです。「Devilman Classic Deck」と並んで、長くブランドの顔として扱われてきました。
Devil Manのとがった雰囲気よりも、Flame Boyの陽気な表情に惹かれるスケーターに向きます。2体のキャラクターで迷っているなら、板を裏返したときに気分が上がるほうを選べば外しません。World Industriesの定番を1枚押さえたい人におすすめです。
Flameboy Firesauce Deck

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Flameboy Firesauce Deck |
| 構造 | 7プライ ノースアメリカンメープル |
| シェイプ | ポップシクル |
| グラフィックテーマ | Flame Boyのパロディ柄 |
| 想定シーン | 話題性重視のストリート |
「Flameboy Firesauce Deck」は、Flame Boyをホットソースのラベル風に仕立てたWorld Industriesのパロディデッキです。既存の商品をもじって笑いに変えるブランドの悪ノリが、そのまま絵柄になっています。
キャラクターの正統派グラフィックは少し照れくさい、と感じる人に向きます。パークで板を裏返したときに会話のきっかけになる、ひねりの効いたデッキを探しているスケーターに「Flameboy Firesauce Deck」はおすすめです。
World Pods Deck

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | World Pods Deck |
| 構造 | 7プライ ノースアメリカンメープル |
| シェイプ | ポップシクル |
| グラフィックテーマ | 洗剤ポッド風パロディ柄 |
| 想定シーン | 個性重視のストリート |
「World Pods Deck」は、洗剤ポッドのパッケージを模したグラフィックを載せたWorld Industriesのデッキです。日用品を板の絵柄に持ち込む風刺的な作風は、1990年代から現在まで途切れていません。
パークでも街でも人と被りにくい板が欲しいスケーター、グラフィックの話題性を優先したい人におすすめします。滑る道具としての性能は標準どおりなので、見た目だけで選んでも後悔しません。
Worst Deck

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Worst Deck |
| 構造 | 7プライ ノースアメリカンメープル |
| シェイプ | ポップシクル |
| グラフィックテーマ | ロゴのタイポグラフィ柄 |
| 想定シーン | フリップ系向きのストリート |
「Worst Deck」は、ブランドロゴをもじったタイポグラフィを主役にしたWorld Industriesのデッキです。キャラクターものが並ぶラインナップのなかでは落ち着いた見た目で、文字だけで成立させたグラフィックになっています。
キャラクターの絵柄が主張しすぎるのは苦手でも、World Industriesというブランド自体は好きという人に向きます。ロゴを前に出した控えめなグラフィックで、フリップ系の練習用に細めの幅を選びたいスケーターにもおすすめです。
まとめ
この記事では、World Industriesのスケボーデッキの特徴と全モデルの違いを解説しました。現行デッキは7プライ ノースアメリカンメープルとポップシクルシェイプという共通の土台を持つため、選び分けの軸はグラフィックとデッキ幅の2つに集約されます。
World Industriesのデッキは国内では専門ショップ中心の流通で、在庫が入れ替わりやすいのが実情です。気になるグラフィックとサイズの組み合わせを見つけたら、早めに押さえておくことをおすすめします。スケボー選びの参考になれば嬉しいです。


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