- Polar Skate Coのデッキはシェイプの種類が多くて、どれを選べばいいかわからない
- P9やEYEBALLといった独自シェイプが、普通のデッキと何が違うのか知りたい
- 初心者でも扱いやすいPolar Skate Coのデッキはどれ?
「Polar Skate Co」は2011年にスウェーデン・マルメで創業したデッキを主力とするスケートボードブランドで、アート性の高いグラフィックと独自シェイプによって世界中のスケーターに支持されています。7層のハードロックメイプルを積層した堅実な構造と、他では見ないアウトラインのバリエーションに定評があります。
この記事では、Polar Skate Coの特徴や独自テクノロジーをわかりやすく解説し、現行のスケートボードデッキを全シェイプ比較します。滑り方別のおすすめモデルも紹介しますので、Polar Skate Coのデッキが気になっている人はぜひチェックしてください。
Polar Skate Coとはアートとシェイプで魅せるスケートボードブランド
Polar Skate Coは、プロスケーターのポンタス・アルヴが2011年にスウェーデン南部の街マルメで立ち上げたスケートボードブランドです。スケートボードを競技としてではなく、映像とグラフィックを通した表現として提示してきた点が、数あるデッキブランドのなかでも際立っています。
デッキそのものより先に、モノクロの写真や手描きのアートワークでPolar Skate Coを知ったという人も少なくありません。スケートボードのカルチャー面から入ってきた読者にも伝わるよう、ブランドの成り立ちと強みを順に見ていきます。
Polar Skate Coのブランドコンセプト
Polar Skate Coのデッキは、手描きのドローイングやフォトグラフィを裏面いっぱいに使ったグラフィックで知られています。既存のスケートボードブランドが多用するロゴ主体のデザインとは組み立てが異なり、1枚の絵として成立する構図を優先したデザインです。
乗る道具としてのスケートボードと、壁に飾れる作品としての価値を同時に成立させているのがPolar Skate Coの立ち位置です。削れてグラフィックが消えていく過程まで含めて楽しめるブランドと言えるでしょう。
Polar Skate Coの歴史・創業背景
創業者のポンタス・アルヴは、1990年代にアメリカのMad Circle、その後フランスのClichéに在籍したプロスケーターであり、同時にフィルムメイカーでもあります。滑る側と撮る側の両方を経験してきた経歴が、Polar Skate Coのものづくりの土台になっています。
ブランドの出発点が製品開発ではなく表現活動にあるため、Polar Skate Coはシェイプの実験にも積極的です。売れ筋の形だけを揃えず、あえて偏ったアウトラインを世に出し続けている背景には創業者の経歴があります。
Polar Skate Coの特徴・強み
Polar Skate Coのチームには、日本人プロスケーターの三本木俊(Shin Sanbongi)をはじめ、ヨーロッパ・アメリカ・アジアのライダーが名を連ねています。国や滑るフィールドがばらけているぶん、要求されるデッキの形も一様ではありません。
日本国内でもカリフォルニアストリート・Lacquer・Tactics Japanといった正規取扱店で購入でき、シェイプによっては複数の店舗で在庫を確認できます。並行輸入に頼らず正規ルートで手に入るスケートボードブランドである点は、初めて買う人にとって安心材料になります。
Polar Skate Coの機能とテクノロジー
Polar Skate Coのスケートボードデッキは、シェイプの個性が語られがちな一方で、素材や製造の中身が全モデルで共通しているのが実情です。土台がそろっているからこそ、シェイプの違いがそのまま乗り味の違いとして表れます。
Polar Skate Coのスケートボードデッキに共通する主な構造・仕様は以下の6つです。
- 7プライ・ハードロックメイプル構造
- BBS社製(Made in Mexico)のプレス
- オリジナルシェイプ展開
- SHORTバージョン
- ステインカラー仕上げとグリップテープ標準付属
- ハードグッズ協業(Ace / Spitfire / Polar Puck)
7プライ・ハードロックメイプル構造
Polar Skate Coのデッキは、硬質なカエデ材であるハードロックメイプルを7層に積層したトラディショナル構造で作られています。スケートボードのデッキ構造としては最も歴史が長く、剛性・耐久性・ポップ(テールを弾いたときの跳ね返り)のバランスに優れた組み合わせです。
構造が定番であることは、乗り手にとっては予測しやすさにつながります。踏み込んだ力がそのまま伝わる素直なポップが得られるため、シェイプを乗り換えても弾きの感覚だけは共通の基準として残るのがPolar Skate Coのデッキの利点です。
BBS社製(Made in Mexico)のプレス
Polar Skate Coのデッキは、メキシコにあるBBS社の工場でプレスされています。プレスとは、接着剤を塗った薄いメイプル材を金型で圧着してコンケーブ(デッキ中央のくぼみ)とキックを成形する工程で、デッキの品質を大きく左右する部分です。
複数のシェイプを試したいスケーターにとって、プレス工場が統一されている点は比較の精度に直結します。デッキを買い替えたときに感じた違いを、迷わずシェイプの違いとして受け取れるのがPolar Skate Coの強みです。
オリジナルシェイプ展開
Polar Skate Coは、P9・EYEBALL・SURF・1991・P2といった独自の名前を持つシェイプを常時ラインナップしています。多くのスケートボードブランドが幅の数値だけでデッキを区別するのに対し、Polar Skate Coは輪郭そのものに固有名を与えて展開しています。
選択肢が広いぶん最初は迷いますが、裏を返せば自分の滑り方に合う輪郭を1つのブランド内で探せるということでもあります。デッキの幅を変えても好みに届かなかった経験がある人ほど、Polar Skate Coのシェイプ展開は試す価値があります。
SHORTバージョン
Polar Skate Coには、同じ幅のまま全長とホイールベースだけを短く詰めた「SHORT」というバージョンが用意済みです。ホイールベースとは前後のトラックを取り付ける穴の間隔で、スケートボードの回転しやすさと安定感を決める寸法です。
幅を落とすと足の置き場が狭くなり、着地の安心感まで失われがちです。Polar Skate CoのSHORTは幅を保ったまま回しやすさだけを調整できるため、板の面積は減らしたくないが取り回しは軽くしたいスケーターに効いてきます。
ステインカラー仕上げとグリップテープ標準付属
Polar Skate Coのデッキの多くは、木地に色を染み込ませるステイン仕上げが施されています。塗料で覆い隠すのではなく木目を透かせる仕上げのため、同じモデルでも1枚ごとに色の濃さや木目の出方が異なるのが特徴です。
実利面では、グリップテープが標準で付属することも見逃せません。デッキ単体で買って別途グリップを用意する手間がかからず、届いたその日に貼って滑り出せます。
ハードグッズ協業(Ace / Spitfire / Polar Puck)
Polar Skate Coはデッキ専業ブランドではなく、ハードグッズとしてAceのAF1 Lowトラック、Spitfireのウィール、オリジナルのPolar Puckスケートワックスも展開しています。トラックとウィールはいずれも実績のあるメーカーとの協業で、性能面で妥協のない組み合わせです。
グラフィックからパーツまで世界観をそろえたい人にとって、Polar Skate Coのハードグッズ展開はブランドを選ぶ理由のひとつになります。ワックスまで自社で用意している点も、スケートボードカルチャーへの姿勢の表れです。
Polar Skate Coの全種類の違いを比較
ここではPolar Skate Coの現行スケートボードデッキについて、全シェイプの種類と違いを解説します。まず比較表で幅・形状・向いているスタイルを一望し、その後に各シェイプの詳細を順番に紹介します。
Polar Skate Coのデッキはどのシェイプも7プライ・同一プレスという共通の土台に載っているため、選ぶ基準は幅とアウトラインの2点に絞られるのが特徴です。自分の滑り方ならどの輪郭かという視点で読み進めてください。
| モデル名 | 幅 | 形状 | 適したスタイル | おすすめ対象 |
|---|---|---|---|---|
| スタンダードシェイプ(ポップシクル) | 7.875〜8.75″ | 左右対称ポップシクル | ストリート/フリップ | 初めての一枚 |
| SHORT | 8.125〜8.5″ | 全長短縮版 | スピン/テール技 | 小柄なライダー |
| P9 | 8.625″ | 非対称/丸ノーズ角テール | トランジション/ストリート | スピード重視派 |
| EYEBALL | 8.85″ | 卵形ワイド | ボウル/ランプ | 安定感重視派 |
| SURF Sr. | 9.0″ | サーフ系ワイド | カービング/クルーズ | クルーズ志向 |
| SURF Jr. | 8.75″ | サーフ系コンパクト | 街乗り/パーク | 扱いやすさ重視派 |
| 1991 | 9.25″ | 90年代ワイド | ボウル/バンク | オールドスクール志向 |
| 1991 Jr. | 8.65″ | 1991の縮小版 | 軽めのワイド滑走 | 軽い挙動狙い |
| P2 Jr. | 8.25″ | 角ノーズ/シャベルテール | ストリート全般 | 個性を試したい人 |
スタンダードシェイプ(ポップシクル)

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | スタンダードシェイプ(ポップシクル) |
| 幅 | 7.875〜8.75″ |
| 形状 | 左右対称ポップシクル |
| 適したスタイル | ストリート/フリップ |
| おすすめ対象 | 初めての一枚 |
「スタンダードシェイプ(ポップシクル)」は、Polar Skate Coの基準となる左右対称のスケートボードデッキです。ポップシクル(アイスキャンディーのように、ノーズとテールがほぼ同じ丸みで対称になった輪郭)は現代のストリートで最も普及した形で、クセがないぶんどんなトリックにも素直に反応します。
グラフィックの選択肢が最も多いのもスタンダードシェイプで、気に入ったアートワークを見つけやすいのは実利として大きいところ。フリップトリックを軸に滑るスケーターや、Polar Skate Coを初めて買う人におすすめのデッキです。
SHORT

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | SHORT |
| 幅 | 8.125〜8.5″ |
| 形状 | 全長短縮版 |
| 適したスタイル | スピン/テール技 |
| おすすめ対象 | 小柄なライダー |
「SHORT」は、スタンダードと同じ幅を保ったまま全長とホイールベースを詰めた、Polar Skate Coの短尺バージョンとして採用されています。8.125〜8.5インチの範囲で展開され、たとえば8.25インチのSHORTは全長31.75インチ、ホイールベース14.0インチと、同幅のスタンダードより一回りコンパクトにまとまっています。
一方で直進時の安定感はスタンダードに軍配が上がり、スピードを出して長い距離を流す滑りには向きません。幅は落とさずに取り回しだけ軽くしたいスケーター、身長が高くないライダーにおすすめできるのがPolar Skate CoのSHORTです。
P9

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | P9 |
| 幅 | 8.625″ |
| 形状 | 非対称/丸ノーズ角テール |
| 適したスタイル | トランジション/ストリート |
| おすすめ対象 | スピード重視派 |
「P9」は、Polar Skate Coのシェイプドデッキを代表する左右非対称モデルで、最大幅8.625インチ・全長32.25インチというサイズを持ちます。丸みのあるノーズとスクエアテールという組み合わせは見た目にも判別しやすく、ブランドの顔として定着したアウトラインです。
テールが短くスクエアなぶん、弾きの支点がはっきりしているのも特徴です。ランプやボウルとストリートを行き来するスケーター、着地の安心感とスピードを両立させたい人にPolar Skate CoのP9はおすすめできます。
EYEBALL

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | EYEBALL |
| 幅 | 8.85″ |
| 形状 | 卵形ワイド |
| 適したスタイル | ボウル/ランプ |
| おすすめ対象 | 安定感重視派 |
「EYEBALL」は、最大幅8.85インチという極太スペックを持ちながら、全長は31.75インチに抑えたPolar Skate Coの個性派シェイプです。中央がふくらんで前後が絞られる卵形のアウトラインが、そのまま名前の由来になっています。
ただし幅がある以上、フリップ系の回転は8インチ台前半のデッキほど軽くはありません。ボウルやランプで踏ん張りたいライダー、ワイドデッキを試したいが重くなるのは避けたい人に向くPolar Skate Coのデッキです。
SURF Sr.

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | SURF Sr. |
| 幅 | 9.0″ |
| 形状 | サーフ系ワイド |
| 適したスタイル | カービング/クルーズ |
| おすすめ対象 | クルーズ志向 |
「SURF Sr.」は、オールドスクールのサーフボードから着想したPolar Skate Coのシェイプのうち、大きい方にあたるデッキです。最大幅9.0インチというワイドスペックに、スクエアテールとラウンドノーズを組み合わせた輪郭を持ちます。
9インチという幅は、テクニカルなフリップを主軸にする人には明らかに広すぎます。プールやボウルでのカービング、ゆったりとしたクルージングを楽しみたいスケーターにこそ、Polar Skate CoのSURF Sr.はおすすめです。
SURF Jr.

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | SURF Jr. |
| 幅 | 8.75″ |
| 形状 | サーフ系コンパクト |
| 適したスタイル | 街乗り/パーク |
| おすすめ対象 | 扱いやすさ重視派 |
「SURF Jr.」は、Polar Skate CoのSURFシェイプを最大幅8.75インチまで落とし込んだ弟分のデッキです。スクエアテールとラウンドノーズという特徴的な輪郭はそのままに、日常的に扱えるサイズへ整理されています。
サーフ系の形に興味はあるがSr.の9インチは大きすぎると感じる人、街乗りとパークを1枚で兼用したい人におすすめのシェイプです。Polar Skate Coのラインナップのなかでは、独自シェイプへの入口として扱いやすい位置にあります。
1991

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | 1991 |
| 幅 | 9.25″ |
| 形状 | 90年代ワイド |
| 適したスタイル | ボウル/バンク |
| おすすめ対象 | オールドスクール志向 |
「1991」は、その名のとおり1990年代初頭のデッキシェイプを現代に再現したPolar Skate Coのモデルです。最大幅9.25インチは現行ラインナップのなかでも最大級で、並のデッキと並べると輪郭の太さがひと目でわかります。
反面、フリップ系の回転はまず期待できず、担いで移動するときの重量感もあります。90年代のスケートスタイルに憧れがある人、どっしり乗って曲線を描きたいスケーターにPolar Skate Coの1991はおすすめです。
1991 Jr.

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | 1991 Jr. |
| 幅 | 8.65″ |
| 形状 | 1991の縮小版 |
| 適したスタイル | 軽めのワイド滑走 |
| おすすめ対象 | 軽い挙動狙い |
「1991 Jr.」は、Polar Skate Coの1991をスケールダウンしたデッキで、最大幅8.65インチ・全長32インチ・ホイールベース14.33インチという実用的なサイズに収まっています。オールドスクールな見た目を保ちながら、現代のストリートでも持て余さない寸法です。
9インチ超のワイドデッキには手が出しにくいがオールドスクールな形は試したい人、P9をもう少し軽い挙動にしたい人におすすめできるシェイプです。Polar Skate Coのなかでは中間的な性格を持つ1枚と言えます。
P2 Jr.

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | P2 Jr. |
| 幅 | 8.25″ |
| 形状 | 角ノーズ/シャベルテール |
| 適したスタイル | ストリート全般 |
| おすすめ対象 | 個性を試したい人 |
「P2 Jr.」は、ポップシクルをベースにしながらノーズを角張らせ、テールをシャベル状に仕上げたPolar Skate Coのデッキです。幅は8.25インチと標準的で、サイズ感は据え置いたまま輪郭だけに個性を持たせています。
普段どおりの8.25インチで滑りたいが、スタンダードとは違うキャラクターのデッキを試してみたいスケーターにおすすめです。Polar Skate Coの独自シェイプを、慣れた幅のまま体験できる選択肢になります。
まとめ
この記事では、Polar Skate Coのブランド背景と独自テクノロジーを解説し、現行のスケートボードデッキを全シェイプ比較しました。スタンダードなポップシクルからワイドなオールドスクール系まで、Polar Skate Coはすべてを同じ7プライ構造・同じBBS社のプレスという共通の土台の上に載せています。
Polar Skate Coはグラフィックで選んでも中身が伴うスケートボードブランドで、絵柄から入って形を決めるという買い方が成立します。気になるシェイプは在庫が動きやすいので、早めにチェックしてみてください。この記事がデッキ選びの参考になれば嬉しいです。


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