- サーフスケートにおすすめのスケボーはどれを選べばいい?
- ブランドごとにトラックの方式や乗り味の違いがわからない
- サーフィンの陸トレに使えるサーフスケートを知りたい
サーフスケートとは、大きく傾いて回る専用のフロントトラックを積み、パンピング(体のひねりと体重移動で加速する動作)で進みながらサーフィンのようなターンを描けるスケボーです。波のない日もサーフィンの陸トレ(陸上トレーニング)に使えます。
この記事では、サーフスケート向けのスケボーの選び方とブランド別のおすすめモデルを紹介します。サーフィンの陸トレ用に1本目を探しているサーファーは、ぜひ参考にしてください。
サーフスケート向けのスケボーの特徴
サーフスケート向けのスケボーは、前足側に大きく傾いたり回ったりする専用のフロントトラックを搭載しています。地面を足で蹴らなくても、上半身のひねりと体重移動によるパンピングだけで前へ進めるのが、サーフスケートならではの特徴です。
同じサーフスケートでも、得意な動きはフロントトラックの方式とデッキの長さしだいです。ショートボードのキレのあるターンを練習したいのか、ロングボードのゆったりしたラインを再現したいのかで選ぶべきスケボーが違うため、練習の目的に合ったモデル選びが上達を早める近道になります。
サーフスケート向けのスケボーを選ぶときに押さえておきたい5つのポイントは以下のとおりです。
- フロントトラックの方式は練習したい動きに合わせて選ぶ
- デッキの長さは身長と乗っているサーフボードに合わせて選ぶ
- ホイールベースは小回りなら短め・安定感なら長めを選ぶ
- ウィールは65〜70mm前後のソフトウィールを選ぶ
- 体重に合ったスプリング・ブッシュの硬さを選ぶ
フロントトラックの方式は練習したい動きに合わせて選ぶ
フロントトラックとは前輪を支える金具のことで、サーフスケートの乗り味を最も大きく左右するパーツです。前輪がどれだけ傾き、どれだけ回るかでターンの深さやパンピングのしやすさが変わるので、スケボー選びはまずトラックの方式から絞り込むと迷いません。
キレのあるターンを重視するなら、可動部品が少ないCarverのCXや、逆キングピン(軸のボルトを車軸よりデッキの端側に置いた構造)のMiller XRKP2が候補です。SWELLTECHは前輪が自由に回るフリーモーション構造で大きく向きを変えられる反面、慣れるまではバランスを取るのに苦労します。
練習したい動きとトラックの方式が合ったサーフスケートを選べば、ボトムターン(波の下で行う最初のターン)からトップでの切り返しまでを、海の上と同じ体の順番で練習できます。陸トレで覚えた体の使い方を、次のサーフィンですぐに試せるのも利点です。
デッキの長さは身長と乗っているサーフボードに合わせて選ぶ
デッキの長さはサーフスケートの安定感と小回りを決める要素で、乗っているサーフボードの種類と身長に合わせて選ぶのが基本です。短いデッキほど足の置き場がコンパクトになり、ショートボードのような素早い切り返しを再現しやすくなります。
体格と練習の目的に合った長さを選べば、スタンス幅を無理なく取れて、前足と後ろ足への体重のかけ分けを体で覚えやすくなります。長すぎるデッキはターンが重く、短すぎるデッキは足元が落ち着かないため、迷ったら31〜33インチ前後の標準的なサーフスケートから始めると扱いやすいです。
ホイールベースは小回りなら短め・安定感なら長めを選ぶ
ホイールベースとは前後のトラックの取り付け位置の間隔のことで、サーフスケートの曲がりやすさに直結します。ホイールベースが短いほど小さな弧でクイックに曲がり、長いほど直進が安定して大きなラインを描きやすくなる仕組みです。
ホイールベースが練習したいターンの大きさと合っていれば、狭い場所では小刻みに切り返し、広い場所ではカービング(デッキを深く傾けて大きな弧を描くターン)を繰り返すといった具合に、陸トレのメニューを場所に合わせて組み立てやすくなります。
ウィールは65〜70mm前後のソフトウィールを選ぶ
ウィールは路面に接するタイヤ部分で、サーフスケートで重視したいのは路面をしっかりつかむグリップと走りの静かさです。直径65〜70mm前後、硬さ78A〜83A前後のソフトウィールが基本で、硬さは数字が小さいほど柔らかいことを示します。
練習場所の路面と練習したい動きに合ったウィールを選ぶと、ターンの途中でウィールが不意に滑りにくくなり、上半身の動きやヒザの使い方に意識を向けられます。静かに転がるソフトウィールのサーフスケートなら、練習場所を選びやすいのもメリットです。
体重に合ったスプリング・ブッシュの硬さを選ぶ
フロントトラックの反発は、内蔵されたスプリングやブッシュ(トラックの動きを支えるゴム製の部品)の硬さで変わります。軽いライダーは柔らかめ、体重がある人やスピードを出すライダーは硬めを選ぶと、ターン中にデッキが傾きすぎず落ち着いて乗れます。
スプリングやブッシュは交換用のパーツも流通しているため、乗り慣れてから反発を調整することも可能です。体重に合った硬さのサーフスケートなら、パンピングで踏み込んだ力が前へ進む力に変わりやすく、スケボーの上で加速とターンの反復に集中できます。
サーフスケート向けのスケボーおすすめ8選
ここではサーフスケートにおすすめのスケボーを、ブランド別に紹介します。各モデルの背景と搭載トラックの特徴、おすすめのライダー像を順に解説するので、サーフィンの陸トレに使う1本を探すときの参考にしてください。
陸トレ向けにおすすめのサーフスケートは、以下のモデルです。
- 【WOODY PRESS】CARVING 32
- 【WOODY PRESS】33 Thruster-1
- 【GRAVITY】EAGLE TAKEOFF 36
- 【Miller】KIRRA 31.5
- 【SWELLTECH】ITALO PRO AIR
- 【YOW】PIPE 32
- 【Carver】Resin 31 CX
- 【Carver】CI NOSERIDER 37 CX
【WOODY PRESS】CARVING 32

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | WOODY PRESS |
| モデル名 | CARVING 32 |
| デッキ長 | 32インチ |
| ホイールベース | 18.75インチ |
| トラック方式 | Carving Truck |
「CARVING 32」は、WOODY PRESSで人気を集めた前身の32インチをベースに、テールエリアのアウトラインをワイドに広げて改良したサーフスケートです。広がったテールが後ろ足のはみ出しを抑えるため、ターンや加速で踏み込んだ力をロスなくデッキに伝えられるスケボーに仕上がっています。
Carving Truckは体の軸を意識した体重移動をしないと大きく曲がらない反面、正しいフォームを覚える練習には向いています。WOODY PRESSの「CARVING 32」は、サーフスケートを初めて買うサーファーや、クセのないオールラウンドなスケボーを求める初心者〜中級者におすすめです。
【WOODY PRESS】33 Thruster-1

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | WOODY PRESS |
| モデル名 | 33 Thruster-1 |
| デッキ長 | 33インチ |
| ホイールベース | 19インチ |
| トラック方式 | Thruster-1 |
「33 Thruster-1」は、WOODY PRESSのサーフスケートの中でフロントにスラスター系トラックを積んだ、クセの少ない33インチのオールラウンドモデルです。「CARVING 32」とはフロントトラックの方式が違うため、WOODY PRESSの中で好みの乗り味を選び分けられるスケボーとなっています。
WOODY PRESSの33インチは適応身長が165〜180cmと幅広く、カットバック(波の芯へ戻るための切り返し)のイメージ練習にも対応します。スラスター系の波乗り感覚を試したいショートボーダーや、パンピングでの加速を身につけたい初心者〜中級者におすすめのサーフスケートです。
【GRAVITY】EAGLE TAKEOFF 36

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | GRAVITY |
| モデル名 | EAGLE TAKEOFF 36 |
| デッキ長 | 36インチ |
| ホイールベース | − |
| トラック方式 | THRUSTER SYSTEM 2 |
「EAGLE TAKEOFF 36」は、スケボーブランドのGRAVITYがスラスター系トラックを組み合わせて仕上げた、ロングクルーザー寄りのサーフスケートです。国内では正規代理店モデルとして流通しており、36インチの長めのデッキで足元にゆとりを持たせています。
長めのデッキとソフトウィールで近所のクルージングもこなせるため、GRAVITYの「EAGLE TAKEOFF 36」は短いサーフスケートに不安がある初心者や、ゆったりした大きなターンを練習したいサーファーにおすすめです。スプリングが柔らかいぶん、鋭い切り返しを重視するライダーには反発が控えめに感じられます。
【Miller】KIRRA 31.5

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | Miller |
| モデル名 | KIRRA 31.5 |
| デッキ長 | 31.5インチ |
| ホイールベース | − |
| トラック方式 | XRKP2 special system |
「KIRRA 31.5」は、スペイン発のスケボーブランドMiller(Miller Division)が手がける、幅10インチ×長さ31.5インチのサーフスケートです。国内正規代理店品として流通しており、ソフトウィールで静かに乗れることから、サーフィンやスノーボードのオフトレ(シーズンオフのトレーニング)用にも選ばれています。
静かに転がるソフトウィールを備えたMillerの「KIRRA 31.5」は、住宅地の近くなど音が気になる場所で練習したいライダーや、小回りの効くターンを繰り返したいショートボーダーにおすすめのスケボーです。10インチの広めのデッキ幅で、前後の足の位置を決めやすくなっています。
【SWELLTECH】ITALO PRO AIR

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | SWELLTECH |
| モデル名 | ITALO PRO AIR |
| デッキ長 | 37インチ |
| ホイールベース | 20.5インチ |
| トラック方式 | フリーモーション |
「ITALO PRO AIR」は、オリンピック金メダリストのイタロ・フェレイラのシグネチャーモデルとしてSWELLTECHが手がけたサーフスケートです。ホイールベース20.5インチのコンパクトなフォルムに、デッキシェイプとスプリング機能の改良を加え、サーフィンの技を磨きやすいスケボーに仕上げています。
動きの大きいフロントを乗りこなせる中級者以上や、ショートボードの深いターンを陸上で磨きたいサーファーにおすすめのSWELLTECHのサーフスケートです。前輪の感度が高く、慣れるまではデッキが前輪側で折れ曲がるように崩れるジャックナイフに注意が必要で、推奨身長は149〜170cm前後が目安になります。
【YOW】PIPE 32

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | YOW |
| モデル名 | PIPE 32 |
| デッキ長 | 32インチ |
| ホイールベース | 18.5インチ |
| トラック方式 | YOW System:Meraki (S5) |
「PIPE 32」は、スペイン北部の海岸で生まれたサーフスケートブランドYOWの「Power Surfing Series」に属する32インチモデルで、ブランドを代表するベストセラーです。日本正規代理店のラインナップには2026年モデルが並び、陸トレの定番サイズとして選ばれているスケボーです。
YOWの「PIPE 32」は、パワフルなターンを陸上で再現したいショートボーダーや、定番サイズのサーフスケートで長く練習したいライダーにおすすめです。S5は体重50kg以上を想定した設定のため、体重50kg未満のライダーは4mmスプリングのS4を搭載したモデルも合わせて検討すると、軽い力でもデッキを動かせます。
【Carver】Resin 31 CX

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | Carver |
| モデル名 | Resin 31 CX |
| デッキ長 | 31インチ |
| ホイールベース | 17インチ |
| トラック方式 | CX |
「Resin 31 CX」は、1996年に元祖C7トラックを送り出したCarverの中で、長年売上No.1を続ける定番シェイプ「Resin」の31インチモデルです。「迷ったらResin」と言われるほど体格やレベルを選ばないサイズ感で、入門者から経験者まで幅広く選ばれているサーフスケートとなっています。
17インチの短めのホイールベースで小回りが効くため、Carverの「Resin 31 CX」はキレのあるショートボードのターンを練習したいサーファーや、外さない定番のスケボーを求める初心者〜上級者におすすめです。ゆったりした大きなターンを中心に練習したいロングボーダーには、ホイールベースの長いモデルのほうが合います。
【Carver】CI NOSERIDER 37 CX

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | Carver |
| モデル名 | CI NOSERIDER 37 CX |
| デッキ長 | 37インチ |
| ホイールベース | 21.25インチ |
| トラック方式 | CX |
「CI NOSERIDER 37 CX」は、サーフボードブランドのChannel Islands(CI)とCarverによる人気のシグネチャーモデルです。ロングボーダーやスノーボーダーにもすすめられる37インチのロングサイズで、ロングボードの陸トレとカービングの練習を1本のスケボーで兼ねられます。
ロングボードに乗るサーファーや、スノーボードのオフトレとしてカービングを練習したいライダーには、Carverの「CI NOSERIDER 37 CX」がおすすめです。37インチのロングサイズのサーフスケートは小回りが効きにくく、狭い場所で細かく切り返す練習には向きません。
サーフスケートを使うときの注意点
サーフスケート向けのスケボーは、前輪が大きく傾いて回るぶん、ストリート用のスケボーとは乗り始めの感覚がまったく違う乗り物です。トラックのスプリングやブッシュも消耗しやすく、乗り方だけでなく道具の手入れにも気を配る必要があります。
サーフスケートで安全に陸トレを続けるために心がけたい注意点は以下の4つです。
- ヘルメットとプロテクターを着けて平らな場所から始める
- 乗る場所のルールとマナーを守る
- スプリングやブッシュ・ベアリングを定期的に点検する
- サーフスケートが苦手なスタイルも理解する
ヘルメットとプロテクターを着けて平らな場所から始める
サーフスケートはフロントトラックがよく動くため、乗り始めはデッキの動きに体が追いつかず、バランスを崩しやすい点に注意が必要です。前足に体重をかけすぎるとデッキが急に向きを変えるので、慣れるまではゆっくりした速度で前後の足の体重配分を確かめながら乗ります。
練習の際はヘルメットと手首やヒジ、ヒザのプロテクターを着け、人や車のいない平らで広い場所から始めることをおすすめします。坂道でスピードを出すとサーフスケートは安定を保ちにくいため、最初は平地でのパンピングと緩やかなターンから慣らしていくと安心です。
乗る場所のルールとマナーを守る
スケボーは乗れる場所が限られており、交通のひんぱんな道路でスケボーに乗る行為は道路交通法で禁止されています。公園や広場もスケボーを禁止している場所が多いため、看板や自治体の案内を確認し、サーフスケートの練習はスケートパークやスケボーの利用が認められた場所で行うのが基本です。
ソフトウィールを履いたサーフスケートは比較的静かに走れるものの、早朝や夜間の住宅地ではウィールの転がる音が思った以上に響きます。周囲の人の通行を妨げない時間帯と場所を選んでマナーを守ることが、スケボーを楽しめる場所を残すことにもつながります。
スプリングやブッシュ・ベアリングを定期的に点検する
サーフスケートのフロントトラックは乗るたびに大きく傾いて回るため、スプリングやブッシュ、取り付けボルトに負荷がかかりやすい構造です。乗る前にはトラックとデッキをつなぐボルトに緩みがないかを確かめ、ガタつきや異音があれば締め直してから乗るようにします。
反発が弱くなったスプリングやつぶれたブッシュは乗り味が変わる原因になるので、早めの交換が必要です。ベアリングは水に弱く、錆びると回転が重くなります。雨の日や水たまりを避け、濡れたときは乾いた布で拭いて乾かすと、サーフスケートを長く良い状態で使えます。
サーフスケートが苦手なスタイルも理解する
サーフスケートは前輪がよく動くぶん、長距離の移動や高速の下り坂、オーリー(デッキを跳ね上げて飛ぶ技)などのトリックは得意ではありません。スピードが出た場面では前輪の動きが安定を損ないやすく、デッキの形もトリック向けには作られていないためです。
長い距離を楽に移動したいならクルーザーやロングボード、トリックを練習したいならストリート用のスケボーが向いています。サーフスケートはサーフィンの陸トレとカービングを楽しむためのスケボーと割り切り、移動やトリックも楽しみたいなら用途ごとにスケボーを使い分けると、練習の内容に合った乗り方に集中できます。
まとめ:サーフスケートで波のない日もサーフィン感覚を楽しもう
この記事では、サーフスケートにおすすめのスケボーと選び方を解説しました。サーフスケートは波のない日でも陸上でサーフィンの体の使い方を繰り返し練習できる道具で、フロントトラックの方式やデッキの長さ、ホイールベースによって乗り味が大きく変わります。
クセのない1本で始めたいならWOODY PRESS、長めのデッキで安定して乗りたいならGRAVITY、静かに小回りを練習したいならMiller、定番ブランドで陸トレを積みたいならYOWやCarver、ショートボードの深いターンを磨きたいならSWELLTECHが候補です。自分に合うサーフスケートを1本選んで、波のない日もサーフィン感覚のターンを存分に楽しんでください。


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